韓国ドラマ『梨泰院クラス』を日本オリジナル版としてリメイクする『六本木クラス』が、7月よりテレビ朝日(毎週木曜21:00~)で放送されることが25日、明らかになった。主演は、俳優の竹内涼真が務める。

竹内涼真=テレビ朝日提供

2020年1月から3月に韓国で放送されると大ヒットを遂げ、Netflixの配信でもスタートから現在までTOP10に君臨し続けている『梨泰院クラス』。復讐を誓った青年が仲間とともに、金と権力を振りかざす巨大企業に立ち向かっていく――「下剋上」を主軸にラブストーリー、青春群像劇が交錯したエンターテインメント作品で、日本でも大ブームとなり、SNSでは熱い思いを語る芸能人も続出した。

そんな大ヒット作を、東京・六本木を舞台にした日本オリジナルの『六本木クラス』として日韓共同プロジェクトでリメイク。『梨泰院クラス』の漫画原作を日本の設定に置き換えて翻案された漫画『六本木クラス』をベースに、原作漫画の作者で『梨泰院クラス』の脚本も担当したチョ・グァンジン氏や演出を担当したキム・ソンユン監督をはじめ、ドラマを制作したSLL、原作漫画の版元であるカカオエンターテインメント、その子会社で現在大ヒット中の『社内お見合い』でも知られるクロス・ピクチャーズ(Kross Pictures)というチームの協力のもと制作が実現した。チョ・グァンジン氏は、日本でのドラマ化に「とても嬉しく、楽しみにしております」と喜び、直筆日本語メッセージで応援を寄せた。

主演の竹内が演じるのは、復讐を誓って絶対権力者に立ち向かう宮部新。新は、日本最大の巨大外食産業「長屋ホールディングス」の跡取り息子が引き起こした事件により、絶望の淵に立たされる。跡取り息子に罪を償わせること、息子のために強大な権力を駆使して事件を揉み消した長屋ホールディングス会長に「土下座して罪を償わせる」ことが人生の目標になり、父から教えられた信念を胸に突き進んでいく。

近年も、話題作『テセウスの船』や『君と世界が終わる日に』で主演を務めた竹内。今回のオファーに「『梨泰院クラス』が話題になっていたのはもちろん知っていましたし、僕も見ていて本当に素晴らしいドラマだと思っていたので、お話をいただいた時はびっくりしました」と語り、「舞台を東京に変えてリメイクできることはすごいことですし、僕を選んでいただけたことも光栄ですので、全力で頑張りたいです」と意気込んだ。

六本木での大規模撮影も見どころになるという今作。共演者は追って発表される。

■竹内涼真(宮部新 役)コメント

『梨泰院クラス』は日本ですごい話題になっていたのはもちろん知っていましたし、僕も見ていて本当に素晴らしいドラマだと思っていたので、今回『六本木クラス』のお話をいただいた時はびっくりしました。そういった作品の舞台を東京に変えてリメイクできることはすごいことですし、僕を選んでいただけたことも光栄ですので、全力で頑張りたいなと思いました。

僕が演じさせていただく宮部新という役は、原作漫画や台本を読んだり、スタッフのみなさんとたくさんコミュニケーションをとって、クランクインまでひとつひとつ整理しながら今まさに丁寧に作り上げている途中なのですが、とても素敵なキャラクターだと思いますし、無骨な感情を爆発させる面も持ちながら、ユニークでもあり、甘えん坊だなという印象も受けます。新の魅力を上げたらきりがないほどあるのですが、今は「新」像を作っていく過程がすごく楽しいです。

その1つとして、ヘアスタイルについてはスタッフのみなさんといろいろ相談しました。原作漫画や『梨泰院クラス』でのパク・ソジュンさんがとても印象的な髪型をされていてトレードマークになっていましたが、今回全く同じ髪型にする案もあり、切っている途中で一度はその髪型にしたり、また坊主という案も出たり、さまざまな案が出ました。そんな中で、僕の中の宮部新のイメージやスタッフさんが持たれるイメージのいいところをすり合わせていったら、この髪型に至りました。髪型が全てではないのですが、人物像を作るひとつのアイテムとして、自分や監督、スタッフのみなさんたちが腑に落ちて、一本筋が通った共通の認識が大事だと思うので、この髪型でその一つにたどり着いたかなと思います。

他にも役づくりするためにすべきことは沢山あるのですが、一番大事にしたいのは、共演するキャストのみなさんやスタッフのみなさんとの人間関係です。どれだけ作り込んでいってもいい関係が築けなかったら作品として成り立たないので。素晴らしい原作があり、その土台がある中で、現場に入ってどれだけ濃密ないい人間関係を築いて、作品を作り上げられるかということが一番の勝負だなと思います。今はとにかく楽しみです! しかも六本木で撮影するんですから! これまでのドラマでは見られなかったような光景もたくさん出てくると思いますし、すごく素敵な画になるんだろうなと期待しています。

7月の放送までキャストのみなさん、スタッフのみなさんと、いい作品をお届けできるようにこれから撮影を頑張りますので、ぜひ楽しみに待っていてください。

■チョ・グァンジン(原作者)

こんにちは、原作者のグァンジンと申します。今回、日本でドラマが作られる事が出来て、とても嬉しく、楽しみにしております。本当にありがとうございます。スタッフの方々全員が無事に完成出来る事を心より願っております。2022年『六本木クラス』ファイト!!

■テレビ朝日 大江達樹プロデューサー

2年前、超人気原作『梨泰院クラス』の日本版リメイクのパートナーにテレビ朝日を選んで頂き、我々制作スタッフはこの最高に面白いストーリーを、六本木を舞台にしたジャパン・オリジナルとして映像化できる喜びとともに、身の引き締まる思いでした。

そして、原作漫画の日本版『六本木クラス』の実写版の主人公として、信念と気合いの男・宮部新を演じられるのは竹内涼真さんしかいない、という確信を持ってオファーしました。竹内涼真さん自身が体育会系で信念と気合いの男ですので、髪型もいがぐり頭にカットして、衣装合わせに現れた時にはまさに“宮部新”の生き写しだな、と胸が熱くなりました。

『梨泰院クラス』を見たことがある方にも無い方にも、座長である竹内涼真さんを中心にキャスト・スタッフ一丸となって信念と気合いで、熱い人間ドラマをお届けしたいと思っております。