漫画やアニメ、ゲームなどを舞台化した「2.5次元」と呼ばれるジャンルは年々広がりを見せているが、日本テレビではバラエティ番組『ろくにんよれば町内会』(毎週火曜24:59~ ※関東ローカル)が4月26日よりスタートする。出演するのは、2.5次元界のトップを走る荒牧慶彦、和田雅成、佐藤流司、梅津瑞樹、橋本祥平、田中涼星の6人。様々なタレントを“町内会”に招き、イチからドラマ、バラエティを学んでいくという。
今回は、番組に出演する6人にインタビュー。すでに多くの作品で共演している彼らならではの視点で見たバラエティでの姿や、「地上波バラエティに殴り込み!?」という触れ込みで始まる同番組への意気込みについて話を聞いた。
■バラエティ収録で感じたメンバーのすごさ
――今回日本テレビでのバラエティが始まるということで、まずはメンバーを“他己紹介”するような形で、今の席で隣に座っている方の「収録ですごいと思ったところ」を教えてください。
橋本:流司のすごいところは、もう、編集で使われようが使われまいが関係なく攻めているところで……。
全員:(笑)
橋本:その映像を使うか判断するのはスタッフの方達なので、それくらいの精神でいかないとダメだよなあと思ったんです。すごいです。もう、めっちゃ勉強させてもらっています。選ぶ言葉も面白いし。
佐藤:ありがとう(笑)。隣の人で言うと、荒牧くんはとにもかくにも女装が綺麗。初回放送が女装から始まるので、いろんな方に見てほしいです。ただ、初回から女装というのはすごい番組だなと思いました。
和田:どうしてもやりたいって言うから。
荒牧:言ってないって!(笑) 女装は自信ないからやりたくないと言ってたんですけど、まさか初回からやることになるとは……。でも流司にもやってもらったし、綺麗でした。
――次に、荒牧さんから見た和田さんはいかがですか?
荒牧:まーしーはつっこみ力がすごくて、芸人さんに引けを取らないレベルです。
和田:そんなことない! 引けを取りまくってるよ。
荒牧:いやいや、すごいんです。もちろん芸人さんはプロだけど、僕らとは初対面だから、個々のキャラクターもわからなくてなかなかつっこみづらいだろうなという時もあって、そういう部分をまーしーが補ってくれてるんだなと、いつも思っています。
和田:僕はお笑い番組が好きですし、誰よりも愛しているという点では強みなのかもしれないけど、だからこそ「引けを取らない」と言われると恐縮しちゃう(笑)。やっぱり素晴らしいんです、芸人さんは!
――そんな和田さんから見た梅津さんは?
和田:梅はどこにいてもブレない人だから、「ここで梅に振れば、絶対にこういう空気にしてくれる」とわかるところに助けられています。自分のターンが来た時にどういう行動を取るのか、きっと見ている方も驚かれると思うんですけど、それが魅力。
梅津:全然、普通にそのままでいる。
和田:そのままでいいんじゃない?
梅津:でも番組の回数を重ねるごとに「もしかしてこうした方がいいのかな?」みたいな思いが、モヤっと出てくることがあるんですけれども、それを追いやっています。
和田:なんでよ!? それはやれよ!(笑) なんで潰すん?
――梅津さんから見た田中さんはいかがでしょうか?
梅津:ボケもツッコミもどっちもできてすごいんですけど、思い返してみたら意外とパワータイプのボケなんです(笑)
全員:(笑)
梅津:ウケようがウケまいが関係なくゴリゴリ行くし、割と直球で来るというのも潔いなと思います。
田中:バレましたか(笑)。ボケの引き出しがあんまりないので、パワーで押し切りたいと思っています。でもバレてたので、ちょっと小ボケも挟みながら頑張ります。僕から見た祥平くんは、もともと持ってる爆発力を発揮されていると思います。全力の剛速球をすごい投げてるイメージで、僕のパワーとはまた違うパワーというか……。
佐藤:いやでも、被ってるわ。
全員:(笑)
和田:なんでわざわざキャラ被りさせるねん!(笑)
田中:僕は祥平くんのパワーを見習っている部分もあったので、師匠です(笑)
佐藤:嘘です、全然被ってないです(笑)。全然違うと思う。
橋本:でも、俺も涼星のボケが好きなので(笑)。ハートが強いなと思います。
■バラエティの洗礼も受け…
――すでに気心の知れた様子の皆さんですが、この6人でバラエティをやると決まった時には、どういう印象でしたか?
荒牧:ようやく、と言っていいのか、一つの壁を乗り越えることができたように思いました。僕たちは今まで2.5次元というフィールドで戦ってきて、単独でバラエティ番組に出させていただくこともあったんですけど、こうやって数人で地上波の深夜にレギュラーバラエティ番組を任せてもらえるということはなかったので、嬉しい気持ちと、もっと上っていかなきゃいけないというプレッシャー、覚悟をみんな持っているんじゃないかな、と。ただ、そういう思いだけじゃなく、単純にこのメンバーで収録ができることがすごく楽しい。
和田:メンバーを聞いた時には、「6人とも被らないな」と思いました。役もあまり被らないし、それぞれのキャラも被らないので、それぞれの役割を生かせたらと。
佐藤:本当に親の顔より見たメンバーなので……。
全員:(笑)
佐藤:とにかくやりやすい環境に身を置かせてもらえるのは大きいです。1人で番組のゲストに出させてもらうと萎縮してしまうこともあるんですけど、この5人が相手だとすごくやりやすい。
――この中では実は佐藤さんと梅津さんだけ初対面ということで、お二人は一緒に収録してみていかがでしたか?
佐藤:「けえれ!(帰れ)」ですね(笑)
全員:(笑)
和田:梅が「しゃべってください、どうぞ」のタイミングでしゃべらなかった時に、流司が「もうけえれ!」と言ったんですよ(笑)。それが本当に面白かった。
佐藤:開始5分くらいで初対面の共演者に「帰れ」って言うこと、これまでにないですよ。
梅津:(水を飲む)
和田:お前、どのタイミングで水飲んでんねん!(笑)
梅津:僕は(佐藤を)よくお見かけしてて、その印象といい意味で違いました。これから仲良くなれそうだなと。
荒牧:思った!? よかった。
――「地上波バラエティに殴り込み!?」というフレーズもつけられていますが、皆さんがこの番組に参加することで、2.5次元というフィールドに何か持って帰るものと言いますか、期待する効果などはありますか?
荒牧:きっと同年代の俳優も「壁をぶち破ってくれた」という期待感を持ってくれたりするのではないかと思うんです。僕らがさまざまに盛り上げていけたら、自ずと広がっていくのではないかと期待していて、僕らができる限り石を投げて、水面に波紋を広げていって、その波紋がみんなにも良い影響になれば、という完璧な回答を……。
全員:(笑)
和田:そうですね、僕も水面に波紋を……なんだその言葉!?(笑)
佐藤:辞書もらっていいですか? 俺もそういうのやりたいんで!
荒牧:“そういうの”って!?(笑)
――他の方は大丈夫ですか?
和田:もう、「水面に波紋」以外ないですよ。僕ら、これに勝てるコメントないです(笑)
田中:そうですね、岩石を雷で砕くように……。
全員:(笑)
和田:どういうこと!?
田中:2.5次元で頑張ってるみんなで盛り上げていっている中、また色々な道筋がここから広がっていくんじゃないかなと思って、まずは僕たちが頑張らないといけないという思いはすごくあります。収録に参加しても本格的なバラエティで、自分が思っていたよりもすごい世界で毎回驚かされるんです。自分の力を試されているような感覚もあるけど、収録自体も楽しく進んでいってるので、どんどん自分たちでも面白さを発見して広げていければと思っています。
――そういったバラエティの洗礼も受けていますか?
和田:基本的に無茶振りだらけなので!
荒牧:そもそも僕ら、ゲストさんも毎回知らなくて(笑)
和田:驚いたよね。しかもすごい豪華。
荒牧:ただでさえゲストの方に驚いているのに、そのゲストの方からの無茶振りもあって、本当に全部が無茶振りです。
橋本:台本があってないようなものだから(笑)。メンバーともこの先、たぶん一生の付き合いになると思うので、気を使わずに楽しんで収録に参加していけたらと思います。