元プロ野球選手の里崎智也氏が24日、フジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)に出演し、千葉ロッテ・佐々木朗希投手が17日の日本ハム戦の8回で降板したことについて持論を述べた。
10日のオリックス戦で完全試合を達成し、17日のロッテ戦でも8回までパーフェクトピッチングを続けた佐々木。球数が100球を超えたことなどから井口資仁監督は交代を決断し、ネット上では賛否両論が巻き起こった。
このことについて意見を求められた里崎氏は、「僕はこの判断は正しかったと思う」と切り出し、「1年目は体力強化で1回も投げないで。昨年は中10日以上を空けてベストなコンディションにしてから投げる。今年の一番の課題は、先発ピッチャーが必ずやらなければいけない中6日のローテーションを1年間守ること。首脳陣はこの課題をクリアさせるために、1試合の球数を抑えて100球前後で1年間の課題を克服させようと考えて、この判断に至ったと思う」とロッテの育成プランを説明。
さらに、「多くのみなさんは佐々木が完成していると思っているんですけど、まだ佐々木は発展途上で未完成なんですよ」と指摘し、「そういったことを考えるとこの判断は正しかった。しかも同じチームで種市というすばらしいピッチャーがいるんですけど、そのピッチャーも若くしてトミー・ジョン手術を受けているんです。だから、その反省もあると思うんですよ。もしケガをさせたら、どえらいバッシング来ますから。ロッテは育成能力ないとか、日本の宝をケガさせたとか。だから、石橋を叩いて渡るぐらいのプロセスを踏んでいると思います」と推測した。
一方で、「佐々木朗希が完成していたら、(9回も)いけとなっていると思う」と別の見方も示す里崎氏。「まず体力がない。1試合投げるポテンシャルは昨年出してるんですけど、先発ローテーションピッチャーというのは中6日を続けることが一番の課題なので。ピッチングコーディネーターの吉井(理人)さんも、『先発ピッチャーの見習い中』と言っているんですよ。実力はすごいけど、まだ見習い中なんです」といい、「だからその課題をクリアしないと多くのみなさんがいうメジャーも行けない。メジャーだと中4日とかなってしまうので」と解説していた。