リクルートは4月21日、「有職者のランチ実態調査」の結果を発表した。調査は3月1日~9日、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女5,506 名(首都圏3,244名、 関西圏1,421名、 東海圏840名)を対象にインターネットで行われた。

  • 平日のランチの食べ方

    平日のランチの食べ方

先週の平日のランチを、どのように食事したか教えてもらったところ、「自炊、または家族等が作った食事」(34.9%)が最も多く、2年連続の増加。次いで「小売店や飲食店で購入した食事」(20.5%)、「自分、または家族等が作った弁当」(18.8%)、「社食、学食」(8.0%)と続き、「外食店内での食事」(6.9%)は2年連続で減少した。

また、1 年前と比べて、ランチの食べ方で増えているもの(「増えた」+「やや増えた」の計)は、「自炊、または家族等が作った食事・弁当」が28.7%で 3 年連続で最多。次いで、「小売店で購入したもの」が 16.6%、「外食店からテイクアウトしたもの」が 11.7%だった。 全体的に外食よりも、内食(自炊)や中食のスコアが高い傾向は前年比で変わらないものの、内食(自炊)や 中食のスコアは下がっている一方で、外食のスコアは僅かながら伸びていることがわかった。

  • ランチ予算、「出前、デリバリー」1,274円、「外食」1,104円。

    ランチ予算、「出前、デリバリー」1,274円、「外食」1,104円。

続いて、平日のランチの形態別の予算を聞いたところ、最も高かったのは「出前、デリバリーしたもの」で平均1,274円(前年1,171円)。次点の「外食店内での食事」も平均1,104円(前年1,103円)と、ともに2年連続で増額した。

他の食べ方に関しても、最も安い「自炊、または家族等が作った食事・弁当」の平均368円(前年360円)まで、すべての食べ方で増額しており、食材を中心とした物価の上昇が関係しているよう。

性年代別にみると、40代女性で「出前、デリバリーしたもの」(平均1,477円)が、20代女性では「外食店内の食事」(平均1,269円)が特に高く、女性においては内食や中食の活用が積極的な一方で、外食する時には「ちょっと贅沢」を楽しんでいる可能性がうかがえた。

  • 働き方の変化によるランチへの影響

    働き方の変化によるランチへの影響

次に、働き方の変化に伴い、1年前と比べてランチの食べ方に変化があったかを聞いた。その結果、全体的に前年比でスコアは横ばいから減少の傾向で、社会としてのコロナ禍における対応への慣れを感じる結果に。それでも「テレワークの増加」により「1人でランチを食べることが増えた」(30.6%)や「自宅でランチを食べることが増えた」(24.2%)という人や、「仕事の時短や効率化を求められた」ため「1人でランチを食べることが増えた」(20.4%)という人が上位に。また、「1人でランチを食べることが増えた」はどの働き方の変化においても選択の上位の回答となっており、全体的に1人でのランチが増えていることが読み取れた。