マイナビは4月21日、「マイナビ2023年卒学生就職モニター調査3月の活動状況」を発表した。調査は3月25日~31日、2023年卒業予定の大学3年生および大学院1年生2,030名(文系930名、理系1,100名)を対象にインターネットで行われた。
2023年卒の大学生・大学院生の3月の就職活動状況は、「企業にエントリーした」が83.3%(前年比5.2pt減)、「企業にエントリーシートを提出した」が79.4%(同5.4pt減)と前年に比べて減少したものの、3月に入り多くの学生が就職活動を本格的に開始しているよう。
また、採用活動の終盤である「最終面接を受けた」が33.9%(同0.7pt減)、「内々定を得た」が26.5%(同3.5pt増)、「入社予定先を決めて就職活動を終えた」が11.1%(同3.3pt増)と、3月中に就職活動を終えた割合は1割にとどまっており、多くの学生が就職活動の最中にいることがわかった。
就活費用について、3月の1カ月間にかかった平均金額は、前年同月比582円減の9,909円と、16年卒の調査開始以来最も少ない金額となり、初めて1万円を下回った。
また、就職活動に不安がある学生は68.6%と、前月より16.5pt減少。特に、「企業と直接会う機会の減少」(10.2%、同10.3pt減)や、「企業の採用規模が縮小されるのではないか」(8.8%、同14.8pt減)で大きく減少しており、就職活動を始めた学生が企業の採用意欲が高まっていること感じ、不安の軽減につながっているよう。
最後に、希望する働き方を聞いたところ、「新卒で入社する会社で長く勤めたい」は62.6%(前年比1.5pt増)、「キャリアを優先して転職もいとわない」が22.9%(同0.4pt増)という結果に。また、転勤がある企業についてどう思うか聞いたところ、「就職したくない」が11.4%(同1.5pt増)、「できるだけ避けたい」が20.0%(同1.5pt増)といずれも増加した。