家庭でもレストラン品質の味を楽しめると人気のフローズンミール「ロイヤルデリ」のラインナップに、簡単調理で本格的な洋食が楽しめる『シーフードマカロニグラタン』および『ロイヤル欧風ビーフカレー』が追加される。
担当者は「忙しい日常を過ごすかたに、準備に時間のかからない美味しい料理を届けたい。フローズンミールで豊かな時間を過ごしてもらえれば」とアピールする。
伝統洋食がテーマ
世界各国の料理を楽しめる、家庭用フローズンミールのロイヤルデリ。レストラン品質×フローズンミール×世界各国の料理というコンセプトがこの時代にマッチし、会員数の累計は前年比2.7倍、売上累計は前年比2.5倍と右肩上がりの成長を続けている(2021年度 実績)。そんなロイヤルデリの「クラシック洋食」「オリジナルカレー」の2つのカテゴリに、新メニューが追加となる。
まず、ロイヤル伝統の味であるクラシック洋食のカテゴリーとして「シーフードマカロニグラタン」(680円)と「#2種のグラタン食べ比べセット」(2,800円)が4月22日に発売となる。
「シーフードマカロニグラタン」は、特製のアメリケーヌソースとコクのあるモルネーソースを使用し、海老と小さな貝柱を入れて焼き上げたもの。魚介の風味が豊かな、濃厚な味わいのグラタンになっている。また「#2種のグラタン食べ比べセット」は、シーフードマカロニグラタン、海老とチキンのマカロニグラタン、ブール(2個入り)がセットになったもので、こちらは5月16日までの期間限定販売となる。
そして、ロイヤル伝統のカレーを受け継ぐ商品として「ロイヤル欧風ビーフカレー」(730円)と「#2種の伝統カレー食べ比べセット」(2,400円)が4月26日に発売となる。
「ロイヤル欧風ビーフカレー」はじっくり煮込んだビーフの旨味と、りんごやソテーオニオンの甘みが特徴。まろやかな口当たりながら、ピリッと辛味も効いたロイヤル伝統の味わいに仕上げた。「#2種の伝統カレー食べ比べセット」は、ロイヤル欧風ビーフカレー、ビーフジャワカレーがセットになったもので、こちらは5月16日までの期間限定販売となる。
どの商品も、ロイヤルオンラインストアにて各日10時より販売をスタートさせる。またロイヤルホストの系列のレストラン、スーパーの一部でも取り扱う予定。
ロイヤルデリの伸びしろに期待
メディア発表会では冒頭、ロイヤルホールディングス 常務執行役員の佐々木徳久氏が登壇。同氏は、このコロナ禍で2期連続の増収減益となり、グループすべてのセグメントが甚大な影響を受けたと説明する。「特に人流に依存する分野が赤字でした。変化に対応する力が低かった」と反省の面持ち。さらには「レストラン経営のハードルも上がりました。お客様は『これを食べに行きたい』ということがなければ、なかなか食べに来てもらえなくなった」とも話す。
そこで今後は、時間と場所にとらわれないフードを伸ばしていくと説明。「家にいても、どんな時間帯でも、ロイヤルの良さを感じていただけるビジネスを広げていく」とし、ロイヤルデリの展開に期待を寄せた。
続いて、ロイヤルデリ事業推進部 部長の庵原リサ氏が事業の進捗について説明した。「料理を準備する時間はないけれど、家で美味しい食事を楽しみたい」という層を中心に販売が伸びているロイヤルデリ。「家族に手抜きと思われたくない」「自分へのご褒美」「手間暇かけて作られた食事で1日の疲れを癒やしたい」などの需要にも応えるカタチで、広く受け入れられていると話す。
また「既存会員のうち7割は女性、うち6割が40~50代となっています。忙しい女性が増えており、またコロナ禍となったことで宅食の機会も増えている。この傾向は、この先も続いていくと見ています」と庵原氏。そこにロイヤルデリの伸びしろを見出している。
試食した感想は?
この日、メディアはロイヤルデリを試食する機会を得た。はじめに筆者が食べたのは『オニオングラタンスープ』。食器からはチーズの良い匂いが立ち込める。聞けば、自社のセントラルキッチンでシェフが作った自家製のコンソメを使っているそうで「丁寧に灰汁を取り除きながら、大釜で12時間、煮込んで作りました。お肉、野菜の旨味がブイヨンにしみ出て深い味わいになっています」というから驚く。スープをすくうとコンソメの良い香り、味はたしかに濃厚で、これならバゲットにも合うだろう。また、きつね色の玉ねぎは舌のうえでトロトロに溶けるよう。身体が温まった。
続いてシーフードマカロニグラタン。オマール海老の旨味が詰まった特製アメリケーヌソースを使っているという。チーズ表面には焦げ目もついており、これが電子レンジでチンしただけで食べられるのが不思議でならない。なるほど魚介の風味が豊かで、濃いめの味付け。スプーンですくうと海老、貝柱も入っていた。容量は225gで、成人男性でも満腹感が得られるボリュームだった。
3食目は、黒毛和牛と黒豚のハンバーグ~洋食ドミグラスソース。こちらは牛が70%、豚が30%の割合で、食べ応えを出すために豚のミンチを粗くしたという。たしかに歯ごたえがある。特製のソースにつけながら頂いた。言うなれば、昔ながらのハンバーグという印象。なお冷蔵庫で自然解凍後、湯煎(13分)で食べられるとの説明だった。ハンバーグの付け合せで出されたのは、キタアカリのマッシュポテト。キタアカリは通常の男爵イモよりも粉質が高く、そのためホクホク感が得られるという。スプーンですくうと、たしかに生クリームのように柔らかい。口にするとクリーミーでクセがなかった。デザートを食べているかのよう。こちらは電子レンジで3分半で食べられるそう。
最後に、ロイヤル欧風ビーフカレーを頂いた。湯煎で12分で食べられる商品。カレールーは適度なとろみがついており、奥深い味わい。ビーフの旨味も存分に感じられる。開発にあたったシェフによれば「まるでホテルのレストランで食べているようなカレーを目指した」とのこと。その目的は達成しているように感じる。
なおロイヤルでは長年、カレーの開発に取り組んでおり、今回のロイヤル欧風ビーフカレーも伝統の味を継承するもの。庵原氏は「そのうえで、食べ応えを出すために肉の量を増やすなどリニューアルしました。香り、色合いも以前の商品と比較して引き立つようにしています」と明かす。辛味、旨味のバランスのとれた、贅沢な味わいのビーフカレーになっていた。
最後に、あらためて庵原氏に話を聞いた。ロイヤルデリの購入層には「時短で美味しいものを食べたい」というニーズが高いことは既述の通りだが、最近では家庭内でも食べる時間がバラバラになるケースが多く、1人分の料理が簡単に用意できるロイヤルデリは、そうした世帯にもリーチできているという。また大学に入ってひとり暮らしを始めた子ども、あるいは社会人1年目の子どものために、親が購入することも多いそうだ。
ロイヤルデリの強みは、伝統のレシピが豊富にあること。そのため開発のスピードを早められるという。そこで次の商品の登場時期について聞くと「期待していてください」と笑顔に。プロモーション展開は、ECサイト、メールマガジン、SNSなどを活用する方針。
最後に、マイナビニュース読者に向けてメッセージをもらった。「20代~30代と、お忙しいかたが多いと思います。食事が疎かになることもあるかも知れませんが、ぜひ簡単で本物の味を楽しめるロイヤルデリを利用して、豊かな食生活を送っていただければと思います」。