いつも見ているいつもの景色も、ちょっと見方を変えてみたら違った印象が生まれてくるかもしれません。

水彩画家の永山裕子さん(@yuko_nagayama)がTwitterに投稿した何気ない街の風景写真が、なんだかカワイイと、大きな話題となっています。

ごみばこが出たり困ったり悩んだりしている。(@yuko_nagayamaより引用)

  • (@yuko_nagayamaより引用)

投稿されたのは、自動販売機の横にあるゴミ箱の写真。壁にくぼみがあり、普段はそこにちょうどよく収まっているゴミ箱さん。

でも、時にはちょっとだけそこから飛び出てしまうこともあるようです。

  • (@yuko_nagayamaより引用)

上蓋がズレてしまっている様子はまるで小首をかしげているようで、何か困りごとがあるようにも見えますね。

  • (@yuko_nagayamaより引用)

  • (@yuko_nagayamaより引用)

この投稿には「絵だけじゃなくて、こういう場面見つけるの(出逢うの)、本当に天才ですね」と、普段の景色から心を動かすような要素を見つける観察眼に感心する人や、「4コマ漫画のように、ストーリーとオチを感じます」と物語を感じた人、「ゴミ箱も迷うんだから人間も迷うよなー」「首傾げてるのかわいすぎる……!」と、ゴミ箱に共感を覚えたり可愛く思えたりする人など、いろいろな反応がありました。

投稿者さんに聞いてみた

――今回のゴミ箱のお写真、撮影され始めたきっかけは?

自分の仕事場に行く途中の交差点にあるゴミ箱です。信号待ちの時などにゴミ箱が目に入り、今日はおとなしいなとか、暴れてるななどと小さな生き物のように感じていて、面白い時に写真を撮っていました。

アトリエの隣にも自販機はあり隣に同じゴミ箱はありますが、なぜこのゴミ箱は可愛いのかなと思ったら、きちんと壁(?)に収まっていて、定位置感があるからだなと思いました。

――多くの反響が寄せられておりますね。

時々、街で見かけたものや、空見したものをTweetしています。誰にも共感されないだろうなあと思いながら。実際に友達と歩いていて「あれ見て、可愛くない?」といった時スルーされたので、そんなもんかと思っていたので、Twitterの反応に心底驚いています。


いつも同じであるようで、実は毎日ちょっとずつ違っているゴミ箱。また別の日では、信号機の影がゴミ箱に寄り添うおじさんのようで「今日はおじさんと一緒にいた」と、投稿されていました。ちょっと見方を変えるだけで、ドラマやストーリーが見えてくるようです。

  • 「今朝はおじさんと一緒にいた。」信号機の影と撮った一枚も(@yuko_nagayamaより引用)

なお永山さんは水彩画家としてさまざまな作品を制作されており、最近では台湾での個展の準備をされているそう。

今回のようなインスピレーションの湧く写真のほか、水彩画の作品も投稿されているので、ぜひ永山さんのTwitterをチェックしてみてくださいね。