学情は、「就職活動(選考)に関するアンケート」の結果を4月19日に発表した。同調査は4月6日~12日、「あさがくナビ2023」来訪者で2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生426名を対象に、インターネットで実施した。
第一志望でない企業から「当社は第何志望ですか?」と質問された際に、志望順位をどのように伝えるか尋ねたところ、「第一志望だと伝える」(49.8%)が最も多かった。しかし「第一志望群だと伝える」(33.3%)、「他の企業が第一志望だと正直に伝える」(13.8%)といった第一志望とは回答しないという学生も約半数を占めている。
学生からは、「正直に答えたほうが良いと思う」「企業が第一志望ならと思い内々定を出してくれたら、申し訳ない」「嘘はつきたくない」などの声も上がっており、企業に誠実に対応したいと考える学生が多いことがわかった。
同時に複数の内々定を持っていることについてどのように感じるか聞くと、24.1%が「抵抗がある」「やや抵抗がある」と回答した。「入社する企業は1社なので、承諾する企業以外は辞退したい」などの声も挙がっている。
3月実施の内々定率調査では、内々定を獲得している学生の平均獲得社数は「2.00社」なのに対し、平均保有社数は「1.55社」であることから、内々定獲得に並行し辞退も進めていることが推測される。
セミナーに参加したものの、選考に参加しなかった企業があるか尋ねたところ、75.1%が「ある」と答えた。
選考に参加しなかった理由について聞くと、「仕事内容が希望に合わないと思ったから」(55.0%)が最も多かった。次いで、「企業の雰囲気が自分に合わないと思ったから」(51.3%)、「志望理由を思いつかなかったから」(28.1%)となっている。「他の企業のほうが、志望度が高いと感じたから」(15.0%)も多く、セミナーで希望と合致するかを確認し、選考に参加するか決めていることがわかった。