子どもがいる家庭は、子育て関連の支出がどうしても多くなりがち。「貯蓄は難しい」とあきらめてしまいそうになりますが、なぜかしっかり貯めている家庭もありますよね。
特に、1,000万円以上という大きな金額を貯めている家庭では、どのようにして貯蓄をしているのでしょうか。
マイナビニュースでは、高校生以下のお子さんをお持ちで1,000万円貯めている会員を対象に、「お金を貯めるために特に意識していること」をオンラインアンケートで調査しました(2022年4月11日実施、98名が回答)。
その結果、貯蓄1,000万円以上の家庭がお金を貯めるために意識していることは、主に以下の5つに分けることができました。
1.お金の使い方に気を付ける
2.貯蓄のルールを決める
3.家計管理を徹底する
4.投資や資産運用をする
5.水道光熱費、固定費を節約する
ここからは、それぞれの項目について、実際の回答をご紹介していきます。実にさまざまな工夫がありましたので、できそうな取り組みはぜひマネしてみましょう。
■1.お金の使い方に気を付ける
今回のアンケートで最も多かったのは、「お金の使い方に気を付ける」という回答です。特に、節約や無駄使いをしないことへの意識が非常に高い印象を受けました。
・無駄を省いて使うところは使うメリハリ
・買い物をする時はじっくり考える
・できる限りお金を使わないようにしている
・無駄遣いをしない徹底した節約
・細かい日々の節約が将来の貯蓄につながる
・当たり前だが必要ないものにお金を使わない
・つられ買いは絶対にしない
・生活雑貨の無駄遣いを減らすこと
・アルコール飲料などの嗜好品を節約している
・ガソリン代の節約
「普段から節約を心掛けている」という意見が多く、中には、生活雑貨や嗜好品、ガソリンなど、特定の項目の節約に励んでいる人もいました。
また、買い物や日々の過ごし方を工夫している人もとても多かったです。
・安く買えるサイトを探す
・セール時に消耗品まとめ買い
・ポイントを積極的に貯めています
・コンビニはできるだけ使わない
・外食をできる限りしない
・外出るとお金使うから家での時間の過ごし方を工夫
・無駄な外出を控える
商品を安く買う、まとめ買い、ポイントを貯めるほか、「コンビニを使わない」「外食をしない」「無駄な外出はしない」など、自分がお金を使ってしまいそうな行動はあらかじめ避ける、という回答も少なくありませんでした。
貯蓄にまわすお金を増やすため、何よりもまず節約や無駄使いの排除に力を入れる家庭が多いようですね。
■2.貯蓄のルールを決める
1,000万円以上貯めている世帯ということもあり、貯蓄のルールに関する回答も目立ちました。
・先取り貯蓄
・小銭の貯金
・毎月、積み立てをしている
・貯金の目標金額を設定している
・「つもり貯金」をして貯める
・毎月、コツコツと貯めること
・毎月決まった額を必ず貯蓄するようにしています
・決まった額は夫婦で毎月貯めて、それ以外はそれぞれで貯めている
・積み立て形の貯金をしています。毎月一定額を貯めて、残ったお金で生活しています
各家庭でさまざまな工夫をされていますが、貯蓄成功の秘訣は、毎月決まった金額を「先に」貯めることでしょう。「先取り貯蓄」をすると、生活費として使う前に、半ば強制的にお金を貯めることができるからです。
自動積立定期預金やつみたてNISAなどを活用すれば、毎月自動で積み立てられます。貯蓄ができないと感じている人は、ぜひ実践してみてください。
■3.家計管理を徹底する
家計管理を徹底的に行い、毎月のお金の流れをしっかり把握している人も多く見受けられました。
・通帳の確認
・収入と支出の把握管理
・家計簿アプリを入れ管理している
・無駄な出費の計算
通帳や家計簿アプリでの収支の確認や、無駄な出費の計算など、家計の振り返りをきちんと行い、翌月以降に生かしている様子がうかがえますね。
そのほか、「毎月最低限の現金出金のみにしている」という回答も。使う分だけ引き出し無駄使いをなくす方法は、効果がありそうです。
■4.投資や資産運用をする
また、投資をしている人が非常に多いのも印象的でした。運用している金融商品もさまざまでしたので、詳細を見てみましょう。
・株で運用すること
・リスクの少ない商品
・資産運用を無理せず行っている
・投資信託などの運用
・投資信託で安定型に入った
・株式投資で配当収入を得る取り組みをしています
・積立投資
・投資、不動産。
・投資信託がメイン。あとは持株会。
・株式の運用や高金利な定期預金への預け替え
株や投資信託を運用している人が多く、一部では、不動産や持株会、または、定期預金への預け替えなどを通じ、資産形成をされているようでした。
なお、投資ではありませんが、「仕事をする」「共働きでのダブルインカム」という回答も。たくさん貯蓄をするためには、働いて収入を得ることが基本ですので、忘れてはいけない考え方ですね。
■5.水道光熱費、固定費を節約する
投資と並んで多かったのが、水道光熱費や固定費の節約です。
・水道光熱費の節約
・通信費の節約
・定期的な保険の見直し
・車を利用しない
特に、光熱費については、昨今のガス・電気料金の値上げを受け、普段から無駄なく使うよう徹底されているようです。
通信費や保険の見直し、また、車を持たない選択なども参考にしたいですね。固定費は、一度見直せば、その節約効果がずっと継続します。大きな金額が削れることも多いため、ぜひメスを入れてみましょう。
■できることをコツコツ続けて貯蓄1,000万円を目指そう
貯蓄1,000万円以上の世帯では、お金を貯めるためにとても努力されていることがうかがえました。普段から節約意識を高く持つほか、投資でお金を増やすという行動力も、貯蓄の多さにつながっているのではないでしょうか。
普段の生活でできることをコツコツ続け、貯蓄1,000万円を目指しましょう。