今回は、ヨドバシカメラ マルチメディア横浜にて、カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK」の売れ筋を取材しました。

同店の時計コーナーでも、G-SHOCKはブランド全体で根強い人気を誇っているそうです。なかでも売れているのは“どのようなシーンでもなじむ”モデルとのことでした。

フロアスタッフの田中健太氏は「G-SHOCKはカジュアルなものから高級路線まで多彩ですが、屋内と屋外、仕事とプライベートなど、『これ一本でどのようなシーンでも使える』というタイプがよく売れています。頑丈でどこでも安心して使える、というG-SHOCKならではの強みが生かしやすいですしね」と解説します。

  • ヨドバシカメラ マルチメディア横浜 3階のG-SHOCK売り場。田中健太氏に案内してもらった

下の「G-SHOCK選び3つのポイント」の通り、しっかり愛着が持てるモデルを選ぶことが何より大切と田中氏は言います。裾野が広いブランドですが、売れ筋を押さえておけばひとつの指標になるでしょう。直近のトップ5を追いかけていきます。

<G-SHOCK選び3つのポイント>

  • 最も大切なのは愛着が持てること。デザインや色、質感を感性で見定めたい。
  • オフィスや屋外の現場、自宅など、メインで使う場所を想定して選ぼう。
  • メンテナンス面では、電池式とソーラー式のどちらを選ぶかがカギになる。

※本文や写真で掲載している価格は、2022年3月15日13:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位:オリジナル系統の定番「ORIGIN GW-M5610」シリーズ

1番人気となっていたのは、ORIGINに属する「GW-M5610」シリーズでした。ソーラー充電システムを採用したスクウェアフェイスのデジタル表示タイプで、ケースやバンドには樹脂を使用しています。取材時の価格は17,600円でした。

「昔ながらのデザインで、なおかつソーラー電池式ということで、20~30代の方を中心に定番の人気となっています。傷つきにくいラバー仕様で、普段使いにも強いのも魅力です」

  • 「ORIGIN GW-M5610」シリーズ

第2位:メタルのスクウェア「FULL METAL GMW-B5000」シリーズ

2位も、スクウェアフェイスのデジタル表示タイプが続きます。「FULL METAL GMW-B5000」シリーズで、価格は52,800円から。ベゼルとバンドにステンレススチールを採用し、スマホとBluetoothで連携できるモバイルリンク機能も備えています。電池はソーラー式となります。

「メタルバンドで高級感を出したい人に支持されていますね。普段使いもできるデザインで、こちらも20~30代の方を中心に売れています」

デジタル表示タイプを好む年代は、徐々に上の世代に広がっているそうです。「スマホが広く普及したことで、針よりもデジタル表記のほうがパッと頭に入るという人が増えている印象があります。ご年配の方でも、ひと昔前のようにデジタル表示に抵抗感を持つ方は少なくなっていますね」

  • 「FULL METAL GMW-B5000」シリーズ

第3位:外で働く人に支持される「MT-G MTG-B2000YBD-1AJF」

3位には、アナログタイプの「MT-G MTG-B2000YBD-1AJF」がランクインしています。カーボン繊維強化樹脂とメタル素材を使った「MTG-B2000」をベースに、ベゼルもカーボン素材を採用しています。ソーラー充電やスマホ連動機能を備えており、価格は127,600円でした。

「サファイアガラスを採用するなど頑丈な仕様ながら、重量は131gと見た目よりずいぶん軽いのが特徴です。デザイン性も高く、特に外で働く人に人気の高いモデルといえますね。オフィスでもしっくりくるデザインです」

  • 「MT-G MTG-B2000YBD-1AJF」

第4位:デジタル窓のある電池式「ANALOG-DIGITAL 2100」シリーズ

4位は、トップ5で唯一の電池タイプ「ANALOG-DIGITAL 2100」シリーズです。アナログ盤をベースにデジタル窓を加えたハイブリッドなデザインで、樹脂バンドを採用した軽量な作りになっているのがポイントです。価格は23,760円から。

「ソーラー式と比べて電池式は内部構造を簡略化できるので、デザインの幅が広がります。何より、デザインを気に入って購入する人が多いシリーズですね。バンドもシンプルでビジネスにもなじみやすく、電池需要も約3年と十分長いですから」

  • 「ANALOG-DIGITAL 2100」シリーズ

第5位:G-SHOCK最高峰「MR-G MRG-G1000B-1A4JR」

5位は、G-SHOCKの現行ハイエンドモデルとなる「MR-G MRG-G1000B-1A4JR」です。武具を朱塗りで統一した戦国の精鋭部隊「赤備え」をテーマにしたデザインで、ベゼルやバンドにチタンを採用しています。ソーラー式で、価格は33万円でした。

「このモデルだけは樹脂などではなく、耐衝撃性を高めるのに構造を複雑化させたチタンを使っています。見た目に反して153gと軽く、高級にして実用性も高いのが特徴です。遊び心が分かる大人向けのG-SHOCKといえますね」

  • 「MR-G MRG-G1000B-1A4JR」

はみ出し情報・・・BABY-Gはパステル人気が隆盛

G-SHOCKのサブブランド・BABY-Gでも、さまざまなシーンで活用できるタイプが人気を集めていました。パステル系のカラーがよく売れているのは、アパレルあるいは文房具などの傾向と近いものがあるのかもしれません。

デジタル表示なら「BGD-5000U」シリーズ、アナログ表示なら「BGA-2800」シリーズが定番人気とのこと。価格は順に13,860円、16,170円でした。

  • BABY-G「BGD-5000U」シリーズ(手前)と「BGA-2800」シリーズ(奥)