羊頭狗肉(ようとうくにく)という中国の諺があります。店頭には羊の頭を掲げながら、店内では犬の肉を売っている。「実際の内容や中身が外見に見合わない」という意味ですね。この写真は「肋肉苦肉」(ばらにくくにく)とでも言ったら良いでしょうか。投稿者の紡季さんは、角煮を作りたくてバラ肉を買ったところ、それは脂の塊でした。
角煮作ろうと思ってた買った豚バラブロックほぼ油なんだけど、流石に酷くない????
バラ肉は肋骨周りにあるお腹のお肉で、赤身と脂身が交互に層を成している見た目から別名「三枚肉」と呼ばれたりします。お腹部分は運動量も少なく、脂が多い部位ではありますが、写真のお肉をバラ肉というより、やはりラードですよね。同じ経験をしたフォロワーや精肉関連のお仕事をされている方から共感のリプライが多数届きました。
「同じことがありました…」「これは豚バラブロックではなくラードです。ウチに問屋がこれを持ってきたなら秒で出入り禁止にします」「悲しくなりますね。私もベーコン作りによくこんな事があり、泣きました」「私もこの前、似たような肉を買ってしまったので悔しさわかります」など。投稿者の紡季さんに今回の「豚バラ問題」について、お話を伺いました。
■投稿者さんに聞く
……この肉を買ったのはいつ、おいくらで?
購入したのは4月12日です。スーパーで100g98円で500g購入しました。
……お店で見た時にこの肉を選んだポイントは?
購入したい分量がちょうどよく、目視で確認できる限りでは脂身の量も丁度よく見えたのでこちらを選びました。
……実際に切って脂身の塊であることに気づいた時の感想は?
見えない面がほぼ脂でしたので、失敗したという感情が大きかったです。
……お店に人にいいたいことは?
スーパーさんにも販売の基準があるそうなので、お店に並べる前に今一度ご確認して頂けると幸いです。ですが、私ももっとよく見ていれば防げたかもしれないので、私自身も気を付けていきたいと思っています。
この記事をご覧のみなさんもぜひ豚バラブロックをお買い上げの際は注意しましょう。見極めポイントは主に以下の3つだそうです。
・脂身が白いもの(黄色いものは脂の質が悪く臭みがあります)
・どの角度から見ても赤身と脂身がきれいな層になっているもの(いろいろな面からチェックしましょう。もし赤身と脂身の層が見えないなら、切り方にも問題がありそう。避けたほうが賢明かも)
・あばら骨のあとがあるもの(バラ肉はあばら骨がついているあたりのお肉のほうが質が良いそうです)
▼角煮作ろうと思ってた買った豚バラブロックほぼ油なんだけど、流石に酷くない????
角煮作ろうと思ってた買った豚バラブロックほぼ油なんだけど、流石に酷くない???? pic.twitter.com/FWcD1Xv9m3
— 紡季 (@tsumugi_pt999) April 12, 2022