子どもが生まれると、生活費、教育費の負担が増え、やりくりが大変になります。独身時代や夫婦二人の時よりも、「節約に精を出している」という人は多いのではないでしょうか。
しかし、お金を貯めている人ほど、ここぞという時の支出をためらわないもの。貯蓄の多い家庭は、一体何にお金をかけているのか気になりますよね。
マイナビニュースでは、高校生以下のお子さんをお持ちで貯蓄1,000万円以上の会員を対象に、「最もお金をかけていること」をオンラインアンケートで調査(2022年4月11日実施、98名が回答)。
その結果を見てみると、貯蓄1,000万円以上の家庭がお金をかけているものは、主に以下の5つの項目であることがわかりました。
1.子どもの教育
2.食事、健康
3.投資
4.家族との時間、旅行
5.趣味
では、アンケート結果として、具体的にはどのような回答があったのでしょうか。貯蓄1,000万円以上の世帯が「お金をかけていること」の詳細をご紹介します。
1.子どもの教育
今回のアンケートで「子どもの教育にはお金をかけている」と回答した人は、実に全体の3分の1以上にものぼりました。「教育を重視し、その他はなるべく節約」というスタンスのご家庭も多いようです。実際にはどのような回答があったのか、見てみましょう。
・子どもの習い事に要する費用
・教育費と子どものスポーツ教室
・ギターとか興味を持ったことはやらせている
・教育に関わるすべての経費
・塾や私立学校の学費などの教育費
・長子の私立大学の学費と未子の塾代
・子どもにかかるお金でよいと思ったものには惜しまない
・子どもの教育費。子どもが本当にやりたいことをできるようにしたいから
子どもの教育にはお金を惜しみたくない、という意見が多数ありました。塾や習い事のほか、受験に力を入れている家庭も少なくないようです。一方で、「塾代や書籍は希望する必要な分だけ」という人も。
いずれにしても、お金は無限に出せるわけではありませんから、教育費にはあらかじめ上限を設けておくと安心です。その中で、本当に子どものためになることを模索し、お金を有効に使ってあげたいですね。
2.食事、健康
次に多かったのが、「食事や健康にかけるお金はケチらない」という回答です。詳細を見てみましょう。
・身体を作る元なので食費はケチらない
・健康に対してお金をかけるようにしています
・健康が一番なので、食材に対しては値段を気にせず良いものを選ぶ
・健康にいい食品や飲料を購入する
・日々の食材はこだわっている。良いものを食べることは健康になり、結果的に医療費を抑えられる
健康を第一に考えて食材を選んでいる、健康にお金をかけている、という意見が多く見受けられました。「健康であることが医療費を抑えることにつながる」と、日ごろから意識している人もいるようです。
また、選ぶ食材をより具体的に決めている家庭も。そして、「食べることの楽しさ」を大切にする意見も見られました。
・野菜を多く購入するようにしています
・食費。お高めのお肉など
・食品はなるべく有機農法無農薬
・子どもの食事費用。国産の食料品などよいものを選んでいる
・食事かな。美味しくないものを食べるとブルーになるので
・食費 御飯がおいしくないと気分が下がるから
有機栽培や無農薬、国産など、健康のためにこだわりを持つ姿勢が感じられますね。楽しく食べることを優先している、という回答も印象的でした。
何をするにも、まずは体が資本です。しっかり貯めている家庭ほど、健康に投資する意識が高いのかもしれません。
3.投資
また、「株などの投資にお金を使う」との回答も、少なくありませんでした。
・株の購入にはお金を使う
・株式等の投資
・日本株投資などの資産運用
最近では、インフレへの危機感などから、投資を始める子育て世帯が増えています。また、貯蓄の多い家庭ほど、ただ普通預金に貯めるだけでなく、まとまった金額は金利の良い定期預金へ預け替えたり、つみたてNISA、イデコのような税制優遇制度をうまく活用したり、さまざまな工夫をしているものです。
なお、投資に関しては、「自己投資」や「将来への投資」との回答も。知識や経験を増やし、可能性を広げるための上手な使い方をしている人が多いようです。
4.家族との時間、旅行
食事や健康、教育、投資以外には、「家族と過ごす時間や旅行のためにお金をかけている」という意見が多かったです。
・家族で過ごすことにお金を使っている
・旅行にはお金をかけている
・家族旅行でリフレッシュ
・キャンピングカーで家族旅行に対する支出が1番お金をかけているところです
最近では、コロナの影響により、旅行や外出の機会が以前よりも少なくなっています。だからこそ、特別な思い出のできる家族との時間、旅行を大切にしている人が多いのではないでしょうか。
外出にお金を使う頻度が低くなっていれば、「たまの旅行では贅沢に使い楽しむ」というのもいいですね。
趣味
また、「趣味にお金をかけている」という回答も目立っていました。
・自分の趣味
・子どもの趣味
・趣味の買い物
・趣味。ストレス発散になるから
・釣りをするので、釣り道具などを購入している。
・庭づくりです
自分の趣味のほか、子どもの趣味にお金をかけている家庭も。趣味でストレス発散、釣りや庭づくりなど、好きなことにお金をかけ、生活を充実させている様子が伝わりました。
なお、これまで挙げた回答以外では、「住宅環境関連」「メンテナンスのためのリフォーム費用」「家電製品の買い換え等」「洋服など必要なもの」などがありました。
それぞれの家庭でお金のかけどころは異なりますが、「便利で快適な生活のためにお金を出す」という共通点がありそうです。
節約のみならず、お金をかけることも大切に
今回のアンケートで、貯蓄1,000万円以上の世帯では、「子どもの教育にお金をかける家庭」が多数にのぼることがわかりました。ご自身の経験から、教育の大切さを実感している人が多いのかもしれません。
また、他の回答を見ても、お金のかけどころにポリシーを感じるものがたくさんありました。節約と同時に、しっかりお金を使うことにも目を向けていきたいですね。