日本能率協会総合研究所は4月13日、「家の仕事」をテーマとした自主企画調査の結果を発表した。調査は2021年12月3日〜20日、20歳〜79歳の既婚女性1,700人を対象に実施したもの。
まず、「家事は家族全員が行うものである」という考え方が自分の考えにあてはまるかどうか聞いてみた。すると、17.5%が「とてもあてはまる」、40.7%が「まああてはまる」と回答し、合わせて約6割があてはまっている事が分かった。年代別では、20代既婚女性が約7割と特に高く、中でも「とてもあてはまる」の割合が約3割と30〜70代と比べて高くなっている。
家事全体を100%と考えた際の「家事の家族での分担率」について尋ねると、全体で「自分」が78.4%、「夫・配偶者」は16.3%となった。年代別では、「自分」の割合が最も高いのは「40代」、「夫・配偶者」の分担率が最も高いのは「20代」(23.3%)だった。職業別での「夫・配偶者」の分担率は、フルタイム勤務では22.4%、専業主婦では15.1%となった。
次に、「力を入れていること」「今後力を入れていきたいこと」について聞いたところ、「力を入れていること」は「食事づくり」「自分の時間」「節約・家計管理」の順で高く、「今後力を入れていきたいこと」は「自分の時間」「節約・家計管理」「食事づくり」の順に高かった。
調理行動において普段している事については、「おかず・常備菜を作りおき、冷蔵保存しておく」が46.2%。2016年では33.3%で、6年で10%以上増加している。また、「ホームフリージング(冷凍保存)」に関連する様々な行動でも5割以上と高いものが多く、中でも「買ってきた生鮮食品を小分け・下ごしらえしてホームフリージング」は66.1%がよく行う一方で、面倒・嫌いと感じている人も4割ほどいた。
キッチン設備においては、「自動掃除機能付きレンジフード」「汚れを落としやすい壁パネル」「食器洗い乾燥機(キッチン組み込み型)」と、自動・掃除がしやすいなど効率化につながる機能へのニーズが高い事も分かった。
水まわりの掃除においては、面倒・嫌いと感じられることは「風呂場の排水口の掃除」「風呂場のカビ・黒ずみの掃除」「トイレの便器掃除」が上位となっている。