キリンビールは、ノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン グリーンズフリー」を中身・パッケージともに刷新、4月19日より全国で新発売する。リニューアルの解説と、新CMのお披露目の様子をレポートする。
「グリーンズフリー」リニューアルのポイントは?
今回のリニューアルで、「キリン グリーンズフリー」は、素材・製法ともに"ちょっと贅沢"にこだわり抜き、美味しさと品質の良さを実現しているという。
ホップは爽やかな香りのニュージーランド産希少ホップ「ネルソンソーヴィン」、華やかに香る「カスケードホップ」、苦みの「ビターホップ」の3種をブレンド。またキリンビールのビールづくりの技術を活かし、日本初の素材の良さを引き出す製法を採用、雑味や不快な香気が残らない製法を発明した。原料配合を見直したことにより、ホップが香り、爽やかでビールのような味わいと清々しい味わいが特長だ。
パッケージは、爽やかさと品質の良さを表現するエメラルドグリーンをベースとしたデザインに刷新している。
現在ユーザーの事前評価や流通企業への商談も進めているが、受注は好調とのこと。発売初月の計画数はすでに上回っており、2021年同初月の2倍以上の出荷数量を見込んでいるという。2022年の販売計画は、ノンアルコール・ビールテイスト飲料の合計は約420万ケース、前年比119%、「グリーンズフリー」は約110万ケース、前年比191%を目指していく。
またリニューアル新発売する「キリン グリーンズフリー」の紹介にあわせ、キリンビール マーケティング部 ビール類カテゴリー戦略担当カテゴリーマネージャーの鈴木郁真氏よりノンアルコール・ビールテイスト飲料市場の現状や、開発の背景についても解説が行われた。
キリンビールが同カテゴリの商品を発売したのは、2009年の「キリンフリー」から。この市場は成長を続けており、2009年と比較すると約5倍の規模に伸びているという。
「ただ、この市場はまだまだ成長機会があると捉えています。1年間でビールを購入するお客さまは約5,400万人、一方ノンアルコール・ビールテイスト飲料を購入するお客さまは約1,720万人、潜在的なターゲットは約3,740万人いると見込んでいます」と鈴木氏。この市場拡大の障壁は「美味しくない」「飲めないときに選ぶ」という消極的な飲用にとどまっているところだというが、「キリンビールはノンアルコールのパイオニアとして『飲み物として好きで飲みたい、おいしいもの』へ進化させることで積極飲用を促し、市場を伸ばしていきたい」と同市場への期待を寄せる。
そしてコロナ禍以降、消費者のリフレッシュするための行動変化についても影響を受けている。土日のリフレッシュ行動よりも、日々の生活の中で毎日のリフレッシュを重視したり、べランピングやお取り寄せグルメ、高付加価値ビールといった「プチ非日常感」を求める動向がトレンドになっている。そのようなニーズを鑑みて、同社はノンアルコール・ビールテイスト飲料が持つ「ビールがもたらす明るい気持ちを日中のオフタイムにも楽しめる」価値を提供していくという。
「キリンはノンアルコールビールの拡大を通して、食と健康の新たな喜びを拡げていきます。また『キリン グリーンズフリー』でノンアルコールビールカテゴリの広がりを実現していきたいと考えております」と鈴木氏はしめくくった。
新CMは菅野美穂さん、坂口健太郎さんが出演
また、発表会では菅野美穂さん、坂口健太郎さんが出演する新しいCMのお披露目も行われた。
新しくなった「キリン グリーンズフリー」について、菅野さんは「本当に爽やかという表現がぴったりで、今までのノンアルコールビールに無い美味しさでした。驚きました!」。坂口さんは「美味しかったです。ノンアルコールビールは自分の中で形作っていた味わいがあったのですが、それとまた違う美味しさで。何回でも飲みたいと思いましたね」と撮影時を思い出しながらコメントを寄せた。
また発表会ではフリップを使ったトークも。「今日のランチでグリーンズフリーと一緒に食べたいのは」という質問に対して、菅野さんは「『ガパオ』が食べたいですね。からーいやつと、さわやか~なグリーンズフリーで。想像しただけで幸せです。時間を気にせず飲みたい時に飲めるのもいいですよね」、坂口さんは「僕は『炒飯と餃子』です」と答えるものの、菅野さんのコメントを見て「でもガパオもいいな……」と迷った様子も見せた。