鳥になって空を飛びたい、魚になって優雅に泳ぎたい……人間にはいろいろな願望がありますが、ツイッターではある願望を叶えた人が話題になっています。
着ぐるみをオーダーしてました! おかげさまで動物になってみたいという夢を叶えることができました! https://t.co/jUFxSWW6cl pic.twitter.com/zJIX8VcWfm
— トコ (@toco_eevee) April 11, 2022
4足歩行の動物が好きで、いつか動物になってみたいという夢を持っていたトコさん(@toco_eevee)。その夢を叶えるべく、犬のコリーの着ぐるみをオーダーメイドしたのだそう。 このツイートには5万を超えるいいねがつき、「最高です!! 良き動物ライフを...! 」「なるほどこういう夢の叶えかたがあるんですね」「浪漫な散財だぁ」「モフモフしたぃ!!」など多くのコメントが。
また、「おてて伸ばすところまで本物だと思ってた……すご」「CGかと思った」「初見で見たらめちゃくちゃ賢い犬かと思った」と、着ぐるみのあまりのリアルさに驚きの声も多く上がっています。
それもそのはず、この着ぐるみを制作したのは、特撮やヒーロー映画を制作するブラストの特殊造形部門、「Zeppet(ゼペット)」なのです。
ゼペットは、映画やCM、アミューズメント施設などへ造形物を多数提供しており、テレビで見たことのある着ぐるみや、有名なマスコットキャラクターの着ぐるみなども制作している造形のプロ。それは完成度も高いはずです。
法人だけでなく個人の依頼も受け付けており、今回の着ぐるみの制作期間は40日、制作費は200万円~だそう。打ち合わせやフィッティングを含め、数々の試行錯誤を経て完成したこの着ぐるみにとても満足しているというトコさんに、さらに詳しくお話を聞いてみました。
――動物がお好きとのことですが、今回犬のコリーをモデルにした理由などがあれば教えてください。
トコさん:私の好みと着ぐるみにした時に本物に見えるかでコリーにしました。私の好みとして、動物の中でも四足歩行の動物が好きで、特にかわいい動物が好きです。その中でも、リアルな造形になることを考えると身近にいる大きな動物がいいと思い、犬にしようと考えました。
犬の長毛種だと人間の体型を誤魔化せます。そのような条件を満たし、元々好きな犬種であるコリーにしました。
――自由に手足を動かすことができるのでしょうか?
トコさん:制限はありますが、動かせます。しかしながら、動かしすぎると犬っぽくなくなっちゃいますね(笑)
――今回のツイートが大変話題になっていますが、率直な感想を教えてください。
トコさん:大変驚いております。
さらに、制作したゼペットの担当者にも話を聞きました。
――今回の犬造形スーツの制作において、とくに難しかった点を教えていただけますでしょうか。
ゼペット担当者:人間の骨格の上に、犬の骨格を再現できる様にした点です。骨格の構造は大きく違うため、どのようにすれば「犬」に見えるかは、特に時間をかけて検討を重ねました。
また、コリーの美しい毛並みを再現できるよう色々な角度から撮影された写真を集め、自然に毛並みが流れる様に工夫しています。
――個人からの依頼も受けているということですが、個人で依頼される方は全体の割合で見るとどれくらいいるのでしょうか?
ゼペット担当者:弊社へのご依頼は、映画やCM用の造型物や、法人様から頂くことが多いですが、個人様からのオーダーも承っています。個人様からのオーダーは全体の1割程度です。
どんな夢もきっと叶う。そんな希望をもらえるツイートでした。