南海電気鉄道、泉北高速鉄道、三井住友カード、QUADRA、ビザ・ワールドワイド・ジャパンは15日、泉北高速鉄道の5駅で4月25日からVisaのタッチ決済による実証実験を実施するほか、5月から順次、南海電鉄の5駅に専用端末機を新設し、利用可能駅を拡大すると発表した。
泉北高速鉄道での実証実験により、すでに専用改札機を設置済みの中百舌鳥駅を含め、泉北高速鉄道の全駅でVisaのタッチ決済が利用可能となる。南海電鉄におけるVisaのタッチ決済が可能な駅との乗継ぎ時、自動的に乗継割引が適用される。Visaのタッチ決済を用いた鉄道の乗継割引を適用するシステムの導入は日本初とのこと。
実証実験の期間は4月25日から12月11日まで(終了時期は変更となる場合がある)。利用可能駅は深井駅、泉ケ丘駅、栂・美木多駅、光明池駅、和泉中央駅と、3月25日に導入済みの中百舌鳥駅。入出場時、各駅の有人窓口に設置した専用読取端末機にVisaのタッチ決済機能のあるカード(クレジット・デビット・プリペイド)やスマホなどをタッチすることで利用できる(大人運賃のみ)。
南海電鉄と泉北高速鉄道を乗り継いで利用した場合、現在、普通乗車券などに適用している乗継割引運賃と同様の内容を自動で適用し、南海電鉄・泉北高速鉄道ともに各運賃から50円ずつ割引(合計100円割引)する。南海電鉄のVisaのタッチ決済が利用可能な各駅と、泉北高速鉄道の全駅が適用区間となる。
南海電鉄では、岸和田駅、泉佐野駅、和歌山大学前駅、北野田駅、林間田園都市駅の5駅において、5月から専用改札機を順次新設し、これまで18駅だった利用可能駅を大幅に拡大する。これにより、南海電鉄と泉北高速鉄道の合計28駅でVisaのタッチ決済が利用可能となる。