ソニーは、最上位サウンドバー「HT-A7000」と組み合わせることで、独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」を楽しめるようにする、バッテリー内蔵のリアスピーカー「SA-RS5」を5月21日に発売する。店頭予想価格はペアで75,000円前後。
SA-RS5を、2021年発売のサウンドバー「HT-A7000」(実売176,000円前後)と組み合わせることで、室内にファントムスピーカーを理想的な位置に多数生成してサラウンド空間を作り出す「360 Spatial Sound Mapping」(360SSM、サンロクマル スペーシャルサウンドマッピング)を楽しめるようにする。なお、HT-A7000は後日のソフトウェアアップデートで360SSMに対応予定だ。
HT-A7000はサウンドバー単体でもサラウンド音声を楽しめるよう、天井や壁の反射を利用し、バーチャルサラウンド技術と組み合わせることで立体的かつワイドな音場を生成し、Dolby AtmosやDTS:Xといったイマーシブサラウンドコンテンツへの高い没入感を追求している。今回、既存のホームシアターシステム「HT-A9」(2021年発売)で利用できる360SSMが、HT-A7000にも対応を拡大したカタチだ。
円筒形の本体に14mmソフトドームツイーターと70×82mmウーファー、上向きの46×54mmイネーブルドスピーカーを搭載。側面にはパッシブラジエーターも内蔵する。スピーカーの外観デザインはHT-A9のスピーカーと似ているが、1本あたりの本体サイズと重さは145×134×250mm(幅×奥行き×高さ)/2.4kgでふた回りほど小さい(HT-A9のスピーカーは、1本あたり160×147×313mm/2.7kg)。
HT-A9と大きく異なるのは、SA-RS5は単体では利用できず、HT-A7000との組み合わせが必須となる点。また、最大10時間利用できるリチウムイオンバッテリーを内蔵しているので常時電源に接続する必要がなく、自由度の高いレイアウトを可能にした。
使用時には本体上面のオプティマイズボタンを押して、サウンドバーとリアスピーカーでキャリブレーションを実行。ビルトインマイクによって正確な音場補正を実現する。
デジタルアンプS-Masterを内蔵し、総合出力は180W。内蔵バッテリーは約4時間でフル充電でき、10分充電で約90分使えるクイックチャージにも対応する。2つのACアダプターが付属する。