ソニーは、サウンドバー「HT-S400」を5月21日に発売する。バースピーカーとワイヤレスサブウーファーで構成し、価格はオープンプライス。店頭価格は42,000円前後を見込む。

  • HT-S400

サウンドバーのベーシックモデル「HT-S350」(2019年発売)の後継製品。テレビ本体の音質では物足りないというユーザーに対し、声の聞き取りやすさや十分な低音、サラウンド感を実現する新製品としてアピールする。

  • HT-S400

  • 別体のサブウーファー

具体的には、楕円形の「X-balanced Speakerユニット」で音質を強化。フロントに搭載した2基のフルレンジスピーカーの振動板の面積を拡大し、迫力があるだけでなく、聞き取りやすくクリアな高音質を追求した。また、エッジ部分も改良したことで歪みの少ないサウンドに仕上げている。

X-balanced Speakerユニットは同社の上位製品で既に採用しているものだが、エントリーラインのHT-S400用に新規に開発したものを採用したかたちだ。アコースティックサスペンション型で、サイズは52×100mm。

デジタルアンプS-Masterを内蔵し、総合出力は260W。高出力アンプと160mmの大口径サブウーファー(バスレフ型)で迫力あるサウンドを鳴らすという。また、独自のバーチャルサラウンド技術として、水平方向に音を広げる「S-Force Pro Front Surround」を採用し、音に包まれるような音場を実現する。

  • テレビと組み合わせたイメージ(テレビは付属しない)

HDMI入力(ARC対応)と光デジタル音声入力を各1系統装備。Bluetooth受信にも対応し、スマートフォンなどの音声をワイヤレス再生できる。対応コーデックはSBC。

  • 背面の端子部

使い勝手も強化しており、バースピーカーの前面には新たにディスプレイを内蔵して、「TV」や「HDMI」といった入力などの各種情報を分かりやすく表示。シンプルになったリモコンも付属する。

サウンドモードについては、従来は「ニュース」や「シネマ」、「ミュージック」といった複数モードが選べ、リモコンにも各モードを呼び出すボタンが備わっていたが、S400では再生コンテンツの音を聞き取りやすくして“オススメの音”が楽しめる「サウンドフィールド」にまとめられている。これとは別に「ボイスモード」、「ナイトモード」を装備。サブウーファーの音量調整もできる。

  • 付属のリモコン

なお、新しい世代のBRAVIAと組み合わせると、BRAVIA側の「クイック設定」のユーザーインタフェースにシアターメニューが追加。BRAVIAのリモコンでバースピーカーとサブウーファーの音量を調節でき、上述のサウンドモードの切り替えも行えるようになる。

本体サイズと重さは、バースピーカーが約900×88×64mm(幅×奥行き×高さ)/約2.4kg。サブウーファーが約192×400×387mm(同)/約7.3kg。光デジタルケーブルや壁掛けテンプレートなどが付属する。

  • 設置イメージ