春爛漫。桜前線も東北地方まで上ってきている今日この頃。きっと多くの皆さんが美しい桜の姿を眺めたことと思います。
SNSなどでもキレイな桜の写真が数多くアップされていますが、現在ツイッターでは、“桜の絨毯”の上を進む船を収めた一枚が大きな反響を呼んでいます。
京都で出会った幻想的な桜の絨毯
(@aizawa0192より引用)
投稿したのは写真家でライターの「相沢亮/ 写真集販売中(@aizawa0192)」さん。その写真には、桜の花びらでびっしり埋まった水面を、屋形船がかき分けるように進んでいく様子が写し出されていました。
撮影場所は京都伏見。船は「伏見十石舟」と言い、江戸時代には人だけでなく、酒や米などを運ぶ役目も担っていたそうで、今は遊覧船として多くの人々を楽しませています。
この写真もよく見ると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えますよね。
この幻想的な写真は3.9万件のリツイート、28万件のいいねを獲得(4月13日時点)し、多くのコメントも寄せられました。
「この季節の最高の1枚だと思います。見れて良かった!」
「いちごオレですね ここまでの花筏は初めて見ました」
「花の川ができてますね」
「花筏に船とはまた優雅です」
「銀魂the final観た人には分かる、銀さんと高杉が屋形船に乗って酒を交わす回想シーン思い出した」
撮影者さんに聞いてみた
このとても素敵な写真は、一体どのように撮影されたのでしょうか。撮影者の相沢亮さんに撮影時の話をうかがいました。
ーーまるで物語りの1コマのような風情のある写真ですが、撮影する際に心掛けたことなどがあれば教えてください。
この時は、ちょうど花筏(ハナイカダ)になるタイミング・条件が整っていたんです。もともと京都に滞在できる日程も限られていたので、できるだけ良いタイミングで撮影に向かいたいな、と思っておりました。
厳密には、満開の時期から数日後(桜が舞い散るタイミング)で、同時にまだ桜が綺麗に咲いている必要がありました。また、天気は晴れで、河川や桜に自然光が綺麗に当たる時間帯も狙いました。明るい春で、4月のはじまりを想起させる写真が撮りたかったからです。撮影時間も限られていたので、ホームページで舟の運行頻度なども事前に調べて行きました。
ーー最近出版されたという写真集『日常のフォトグラフィ』はどんな写真集なのでしょうか?
自分が出会った日常にある綺麗な瞬間や、思い出の写真を詰め込んだような本になっております。
写真への思いとともに、室内やスナップなどのシーン別の撮り方も載せました。カメラの専門的な知識の記載だけでなく、これからカメラを始めたいという方にとっても楽しんでいただける一冊だと思います。
「日常を写真として綺麗に残したい」と考えている皆さんのお手伝いができれば嬉しく思います。
この奇跡的な美しさを映し出した一枚は、やはり綿密な計算の賜物だったんですね。
撮影技術に自信がなくても、気候などの条件を丁寧に満たしていくことで、きっと魅力的な写真が撮れるかも。さっそくチャレンジしてみましょう!
京都で出会った幻想的な桜の絨毯 pic.twitter.com/4W0lG9E2Cl
— 相沢亮/ 写真集販売中 (@aizawa0192) April 6, 2022