暖かくなり出掛けることが多くなるこの時期、消費者庁が抱っこ紐の事故についてツイッター(@caa_kodomo)で注意を呼び掛けている。

【抱っこひもからの転落に注意!】
物を拾うなどで前にかがむ際は、必ず子どもを手で支えましょう。おんぶや抱っこをする時や、降ろす時は、低い姿勢で。また、バックル類の留め具や、ベルトのゆるみ、子どもの位置など、取扱説明書を読んで、正しく使用しましょう。
(@caa_kodomoより引用)

  • (@caa_kodomoより引用)

消費者庁・国民生活センターでは、抱っこひもを使用中に発生した事故として以下のような情報が寄せられているという。

「保護者が荷物を取ろうとした際に、子どもが抱っこひもから転落した。CT撮影の結果、頭蓋骨骨折と外傷性くも膜下出血と診断され、入院となった。」(0歳2か月)

「抱っこひもを使用中、子どもを抱っこからおんぶに変えようとして、布団の上に落下して頭を打撲した。おんぶに変える作業はいつも人に手伝ってもらっていたが、一度一人でできたため再度試した。抱っこひもは、友人から譲ってもらった際に使用方法を聞いたが、取扱説明書はもらっていなかった。」(0歳7か月)

「抱っこひもを使って縦抱きの姿勢で家事をしていたところ、気が付いたら呼吸をしていなかった。自家用車で人工呼吸をしながら病院に連れて行く途中に自発呼吸が出てきた。しかし、到着後も意識がなく顔色不良のため入院となった。」(0歳1か月)

抱っこひもは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合していることを認証された製品に表示することができるSGマークの対象品目になっている。

これらの事故を防ぐため、SGマークを製品選びの参考にすること、子どもの発達と対象年齢にあった製品を取扱説明書の使用方法を守って使用することを呼びかけた。

また、中古品を入手する際にも注意が必要だ。リコール対象製品でないこと。製品の修理・改造、不具合の有無、製造年などの情報を確認すること。取扱説明書も同時に入手し、付属品や消耗品も含めて製品の状態をよく確認することとしている。

詳細は消費者庁のHP「Vol.587 抱っこひもからの転落や窒息に注意!」にて確認ができる。