近年、小中学校を中心に、命について考える授業が取り入れられていますよね。命の重さ、生命の誕生、命をいただく食育など、子どもたちに伝えたいテーマはさまざまありますが……

九州で漫画を描きながら酪農従業員をされている牛川いぬおさん(@TDQFRYtruJY7ZxR)は、小学生が牧場見学にきた時のエピソードを漫画にして投稿したところ、Twitterで多くの反響を呼んでいます。

『牧場見学に来た小学生の反応が思ってたのと違った話』
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しんみりした空気になると勝手に思ってた
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※コロナ前の話です※
牧場見学は滅多に受け入れないので、これが一般的なのかは分からないけど、子どもって正直だなぁってこの時思いました。
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(この話はまだSNSに載せてなかったはず…はず…)
(@TDQFRYtruJY7ZxRより引用)

目の前の牛がお肉になってしまうと知った子どもたち。「牛さんかわいそう」そう、これこそが大人が想像する解答ですよね。さらに、「私、もうお肉食べない」「僕も食べるのやめる」と続くかと思いきや……まさか「え やだ わたしお肉大好き」っていう反応が返ってくるとは! お肉を食べないという選択肢は、この子どもたちには皆無だったようですね。

読者からは、「正直で大変よろしいww」「美味しいから仕方がないw美味しいから!」「逞しくって かえって 微笑ましい(笑)」「牛さんはかわいそうだけどおいしい。この感情は両方持ってて正解」などなど、子どもたちの素直な反応に花丸のコメントが多数寄せられていました。

「食育ってこういうのでいいと思うんだよなぁ」という意見もありました。この時の牧場見学は、食育としてはどうだったのでしょうか。ツイ主の牛川いぬおさんにお話を伺いました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― 今回のツイートが大変話題になっていることについて、率直な感想を教えていただけますでしょうか。

「食の中でも、命を扱う畜産は特に注目されやすいように思います。子どもの達の反応に、好意的に捉える人、自身の思い出と重ねる人、厳しいことを言う人、様々な意見を目にしましたが、それだけ家畜を育て食べることを伝える難しさを感じました。

この時の子ども達はお肉の話で盛り上がりましたが、食育として伝えきれていない面もあったと思います。ただ、子ども達に牛と命と食に触れてもらえたのは良い体験になったのではないかと私自身思っているので、Twitterで更にいろんな方の意見が聞けたのは良かったです。」(牛川いぬおさん)


ツイ主の牛川いぬおさんは、酪農に関する漫画を多数手がけており、書籍も発売されています。牛愛がたっぷり詰まった作品は、牛や酪農の知識も満載です。興味のある方は、チェックしてみてくださいね。