PolarがGPSランニングウォッチの新製品「Polar Pacer」と「Polar Pacer Pro」を発表した。

どちらもPolar Vantage M2と比べて約2倍高速なプロセッサを搭載し、RAMが5MBに増えた。メニューなどがレスポンス良く動作し、同期速度も速い。そして「Polar Precision Primeセンサー」を備える。緑色と赤色の2色のLEDを用いて深い位置の毛細血管を計測し、3D加速度センサーを使って動きの誤差を補正する。高精度の心拍計だ。

大きくて押しやすいボタン、屋外での視認性が高いMIP (memory-in-pixel) カラーディスプレイ、Gorilla Glass 3.0スクリーンを備えたミニマルなデザイン。直径45ミリ、厚みは11.5ミリ。Pacerは40グラム(バンド込み)。Pacer Proは41グラム(同)と軽量だ。265mAhのバッテリーを内臓し、1回の充電で最大7日の使用が可能。トレーニングモードでGPSと心拍数トラッキングが動作する状態でも最大35時間使用できる。時間/距離/ペースの確認、ラップタイマー、インターバルタイマー、ストップウォッチといったランニング向けの基本機能、日常のアクティビティのトラッキング、睡眠トラッキングを備える。

  • Polar Pacer

    Polar Pacer

2つのモデルの違いは、Pacerは初心者やカジュアルなランナーを想定している。例えば、簡単に自分の有酸素運動能力を確認できる「Walking Test」という機能が用意されている。平坦な場所を15分歩くと、歩行距離や心拍数、個人指標(性別、年齢、身長、体重など)などから有酸素運動能力が推定される。ランニングを始めた時期などはりきり過ぎてしまうと、苦しくなって続かなかったり、ケガの原因にもなる。有酸素運動能力を知って適度な強度で続けることで、ランニングを楽しく習慣化できる。

  • Polar Pacer Pro

    Polar Pacer Pro

一方、Pacer Proは、komootによるターンバイターンのナビゲーション、GPSと気圧センサーを用いて手首で測定するランニングパワー、トレーニング効果を引き出すガイド、ランニングインデックスなど、本格的に走り込むランナーやアスリートのニーズに応える機能を備える。

Pacerは米国や欧州で予約受け付けを開始、価格は199.95USドルで5月出荷予定となっている。Pacer Proは4月13日に米国や欧州で発売、価格は299.95USドル。