冷蔵庫のジャムでパンを食べようとしたら、瓶の蓋がびくともせずに困った…なんて経験はありませんか?
瓶の蓋が開かないと、いざ中身を使いたいときに使えなくてイライラしますよね。この記事では、瓶の蓋が開かないときの対処法や、そもそもなぜ開かなくなってしまうのか、その理由を紹介します。さらに、飲み物の瓶の蓋を開けるコツも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
瓶の蓋(ビンのふた)が開かないときはどうすればいい?
固い瓶の蓋を開けるには、輪ゴムやガムテープなど身近な道具を使って開ける方法や、素手で叩く(たたく)など道具を使わずにできる方法もあります。
以下で詳しく説明するので、自分に合った方法を試してみてください。
瓶を温めて開ける方法
冷蔵庫で長時間冷やしていた瓶など、中の空気が冷えたことにより開かない瓶は、お湯で温めると開くケースがあります。
常温に放置して待っているよりも、お湯を使えば素早く瓶が温まります。今すぐ瓶を開けたいときには、お湯を使って瓶を開ける方法を試してみましょう。
瓶の蓋をお湯につけて温める
お湯は、50℃程度の温度のものを使います。瓶を逆さにして、お湯に瓶の蓋部分をつけて温めましょう。
収縮していた空気が膨張し、すき間ができて蓋を開けやすくなります。ただし、蓋が熱くなっているため、やけどしないように注意しましょう。
火であぶるのは危険
瓶を温めるときに、ライターやガスコンロなどの火で直接あぶるのは、危険なのでやめておきましょう。やけどをするリスクや瓶が破損する可能性もあります。
瓶の蓋が開かないときに使える道具
開かなくなった瓶の蓋を、道具を使って開ける方法を紹介します。瓶の蓋を開ける方法をたくさん知っておけば、それだけ瓶の蓋を開けられる可能性も高くなるでしょう。
ぜひ、それぞれの方法をチェックして、開かなくなった瓶の蓋に試してみてください。
輪ゴムを巻く
輪ゴムを瓶の蓋に巻いて、滑り止めとして使って開ける方法があります。素手だと、どうしても手が滑ってしまい力を入れづらいですよね。
輪ゴムを巻けば、手が滑らず蓋を握りやすくなります。使用するゴムは、細いものよりも幅が広めのゴムがおすすめです。
ゴム手袋を使う
瓶の蓋を開けるときに手が滑ってしまうことを防ぐには、ゴム手袋も便利です。
ゴム手袋なら、キッチン用品として自宅にあるという人も多いでしょう。力を入れやすくなるため試してみてください。
タオルを巻く
輪ゴムやゴム手袋などがないというときには、より身近なタオルを巻くという方法もあります。素手よりも滑りにくく、手も痛くなりにくいはずです。マイクロファイバーなど、タオルの素材によっては滑りやすいものもあるので注意しましょう。
ガムテープを巻く
意外にもガムテープを使う方法もあります。その際は布製のものを用意してください。
まずは蓋の外周に沿ってガムテープを巻きます。ガムテープの下側面と、蓋の下側面を合わせましょう。その際、外周すべてに巻き切らずにガムテープを少し残しつつ、そのテープの端っこを二つ折りにするなどして持ち手を作ります。蓋の高さよりガムテープの幅が広い場合、ガムテープの上側面が立ち上がった状態になっているはずですが、その部分は蓋の上部に貼り付けてください。
準備ができたら、瓶の本体をしっかり握って、もう一方の手で作った持ち手を引っ張ってみてください。
スプーンを使う
場合によっては、瓶と蓋の間にすき間を作ることで、瓶が開けやすくなります。スプーンは先端を瓶と蓋の間に差し込んで、すき間を作る際に使用します。
差し込んだスプーンで、軽く押し上げながら蓋を持ち上げるように動かしてすき間を作りましょう。瓶の中に空気が入って、蓋の真ん中が持ち上がれば成功です。
うまく空気が入らない場合は、逆側にもすき間を作って蓋を回してみてください。スプーンの他にも、マイナスドライバーなどでも代用できます。
ただしこの方法で蓋を開けると、瓶の蓋が変形してしまい、蓋が閉められなくなったり、空気が入りやすくなったりしてしまう可能性もあります。その場合は、中身をタッパーなど別の容器に移して保管しましょう。
金づちで叩く
瓶の蓋を金づちなどで叩く、という方法もあります。部分的に、蓋が少しへこむ程度に叩いてみましょう。
強く叩きすぎると、瓶を割ってしまったり、ケガをしたりしてしまうので、叩く強さや叩き方には気を付けてください。
専用のオープナーを使う
最近では、瓶の蓋が開かなくなったとき専用のオープナーが、スーパーや100円ショップなどで売られています。キッチン用品の一つとして、準備しておくのもよいでしょう。
道具を使わずに叩くという方法も
道具なしでも手軽にできる、瓶の底を叩く方法を紹介します。
瓶のふたが開かなくて困った時、瓶を逆さまにして手のひらで叩くという方法があります。瓶の底を叩くと振動が与えられ、それによって瓶とふたの間に空気が入り、あけやすくなるためです。原始的な方法ですが、災害時で手元に道具がないときには有効だと思いますので、一度試してはいかがでしょうか。 pic.twitter.com/K38lSVXkL3
警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) May 31, 2018
逆さにして瓶の底を叩く
瓶の蓋を叩いて開ける方法は、以下の通りです。
(1)瓶の上下を逆にして蓋が下になるようにして置く
(2)瓶の底を素手で叩く
(3)瓶の蓋を開ける
瓶の底を叩くと、振動によって瓶と蓋の間に空気が入り開けやすくなります。道具がない災害やキャンプのときなどでも使える方法です。
ただし瓶を強く叩きすぎると、瓶が割れたりケガをしたりする可能性があります。瓶を置く場所や叩く強さなどに注意しながら試してみましょう。
瓶の蓋が開かない理由はなぜ?
そもそも、なぜ瓶の蓋が開かなくなってしまうのか、その理由について紹介します。未開封でただ単に蓋が瓶に固くはまってしまっているだけのこともあれば、それ以外に理由のあるケースもあります。ぜひチェックしておきましょう。
一度開封した瓶を、冷蔵庫で長い間保存したから
一度開けた瓶は、長期間冷蔵庫に入れておくと開かなくなることがあります。冷気で瓶の中の空気が冷やされて、瓶の中の気圧が下がり、瓶に蓋が強くはまってしまうためです。
また、瓶のふたが冷えることでふたが小さくなり開かなくなることがあるようです。
この場合、瓶と蓋の温度を上げると開く可能性があります。
瓶の口に中身がついたため
瓶の中身が食品などの場合、瓶の口に中身が付いてしまい、そのまま蓋をしたために瓶と蓋がくっついてしまうこともあります。特にジャムやはちみつなど、糖分が高く粘り気のあるものが入った瓶で、経験のある人も多いのではないでしょうか。
瓶の口に中身が付いてしまったときには、蓋を閉める前にきれいにふき取るようにすることで、蓋が開かなくなるのを防げます。
【番外編】飲み物の瓶の蓋が開かないときは
ジャムや食べ物などの瓶だけでなく、飲み物の瓶の蓋が開かなくて困ったことがある人もいるのではないでしょうか。飲み物の瓶の蓋を開ける際も、基本的には今まで説明した方法が使えます。ですが、屋外で買った飲み物の瓶が開かないときなど、手元に何の道具もないことも多いでしょう。そんなときは以下の方法を試してみてください。
飲み物の瓶の蓋を開けるコツ
通常、飲み物の瓶の蓋は、金属製で蓋の部分とその下のリングの部分に分かれています。下のリング部分は一緒に回さないようにすると、蓋が開けやすくなります。
また、蓋の側面部分には、開ける方向が矢印で書かれていることがあります。「矢印の方向にのみ回す」というのもポイントの一つです。
キャップは金属でできているため、切り口部分で手を切ってケガをしてしまうおそれもあります。飲み物の瓶の蓋を開けるときは、ケガにも十分注意をしましょう。
瓶の蓋が開かないときに使える裏技はたくさんある
瓶の蓋が開かないときも、道具を使ったり開け方を工夫したりすることで、開けやすくなります。まずはいろいろな方法を試してみましょう。
ただし、瓶はガラス製品なので、破損やケガには注意が必要です。無理をしすぎない範囲で、開かない瓶の蓋を開けるチャレンジをしてみてください。