京王電鉄とJR東日本は13日、両社が事業主体となる新宿駅西南口地区の開発計画について、国家戦略特別区域会議のもとに設置された東京都都市再生分科会が開催され、同計画に関する都市計画手続きが開始されたことから、計画概要を発表した。

  • 西側から計画建物を望むイメージパース(提供 : JR東日本)

新宿駅西南口地区の開発計画は、2018年3月に東京都・新宿区から公表された「新宿の拠点再整備方針」に示されている「駅・駅前広場・駅ビルを一体的に再編し、駅とまち、まちとまちを繋げ、新宿全体を活性化させる次世代のターミナル『新宿グランドターミナル』」に位置している。

同計画では、2019年12月に都市計画決定告示された新宿駅直近地区土地区画整理事業や、2021年4月に都市計画決定告示された新宿駅西口地区開発計画等の周辺開発と連携し、新宿グランドターミナルとまちをつなげる東西南北の重層的な歩行者ネットワークと地下・地上・デッキ階をつなぐ視認性の高い縦動線の整備、にぎわい施設等と一体となった屋内外の滞留・回遊空間や観光コンテンツ創出、観光情報発信・体験機能及び宿泊機能の導入による観光拠点の整備、災害時の防災対応力強化、新たな省エネ技術の積極的な導入による環境負荷の低減等に取り組むことで、新宿エリア全体の活性化に寄与していく。

南街区は、店舗・宿泊施設・駐車場などを主要用途とした地上37階・地下6階の建築物となり、工期は2023~2028年度を予定。北街区は、店舗・宿泊施設・駐車場などを主要用途とした地上19階・地下3階の建築物となり、南街区竣工後に着工予定で2040年代の竣工を予定している。

  • 西口駅前広場から計画建物を望むイメージパース(提供 : JR東日本)

今後は、東京都の国家戦略特別区域の都市再生プロジェクトとして、内閣総理大臣による区域計画の認定に向け、東京都、新宿区、渋谷区の都市計画審議会や国家戦略特別区域会議などの手続きが進められていく予定とされている。