京都市営地下鉄烏丸線の新型車両20系が、4月12日から近鉄京都線への直通運転を開始している。京都市交通局は現在、新型車両20系の運行スケジュールを4月20日運行分まで公開しており、今後は新田辺駅発着の他に近鉄奈良駅発着の運行も予定している。
京都市交通局は現行の地下鉄烏丸線車両20編成のうち、開業以来40年使用し、老朽化した10系9編成について、2025年度までに新型車両へ更新する計画としている。
新型車両20系は、烏丸線のラインカラーである緑色を踏襲しつつ、前面の造形に曲面を多く取り入れ、近未来的なイメージを表現したデザインに。安全性の向上、バリアフリー化、快適性の向上、省エネルギー化など考慮し、最新の車両技術を採用した。両端車両に「おもいやりエリア」を設けたほか、「京都ならではの地下鉄」として、京都の伝統産業素材・技法を活用した点も特徴となる。
2021年度は1編成を導入し、2022年3月26日から運行開始。これまで烏丸線内(国際会館~竹田間)で運行されてきたが、4月12日の国際会館駅12時14分発・新田辺駅13時16分着から近鉄京都線への直通運転を開始したとのこと。4月13日も国際会館~新田辺間で計3往復の運行を予定しており、午前の時間帯は国際会館駅9時57分発・新田辺駅10時54分着、新田辺駅11時3分発・国際会館駅12時3分着の列車で新型車両20系が使用された。
今後も新型車両20系による近鉄京都線への直通運転を行い、4月15・16日は国際会館~新田辺間で各日1往復を運行予定。4月17日には、近鉄京都線・奈良線に乗り入れ、近鉄奈良駅へ向かう列車も設定されている。なお、当日の運行状況により、運行時刻が変更され、新型車両に乗車できない場合もある。京都市交通局は新型車両の運行にあたり、「混雑が予想されますので先頭車両に密集せず、各車両に分散して御乗車いただきますよう、御協力をお願いいたします」としている。