米GoProは4月12日(現地時間)、FPV(一人称視点)ドローン用カメラ「HERO10 Black Bones」を発表した。FPVドローンに要求されるコンパクトな筐体に、最新のGoProのコアカメラ技術を収納。重さはわずか54グラム。同日より米国で販売を開始した。価格は499.99USドル。
昨年春に米ミネアポリスのボウリング場でFPVドローンを使って撮影された87秒のビデオが話題になった。外から入り口を通ってボウリング場に入り、ボールを追うようにレーンを移動し、そして裏側へとスムースな映像が続く。同作品では映画のような画質を実現するために、カメラから不要な部品などを取り除いて軽量化した「GoPro 8」が用いられた。
FPVドローンでの映像に軽量化したGoProが用いられるのは珍しくないが、ユーザー個人によるカスタマイズによってGoProの長所である堅牢性が損なわれ、オーバーヒートや故障の可能性も高まる。
GoProは、GoProカメラの今後の計画として様々なニッチに対応する考えを示している。FPVドローン用にデザインされたHERO10 Black Bonesはその1つである。フラッグシップモデルHero10 Blackのレンズ、1/2.3"イメージセンサー、GP2プロセッサを、スリムで通気性の高い筐体に収めてわずか54グラムの重量を実現(レンズ保護カバーを装着すると60グラム)。HERO5 Session(73グラム)よりも軽い最軽量のGoProだ。
本体サイズは50×68×29ミリ。3”クラス以上のドローンで使用できる。耐久性のある交換可能なレンズカバーを搭載した軽量ハウジングで保護されており、サードパーティのHERO10 Black/HERO9 Black用NDフィルタなどと交換することが可能。2S-6S、5-27Vの範囲のドローン用バッテリーと互換性があり、GH1.25-3Pワイヤーオスコネクターが付属する。FPVドローンとの接続にはんだ付けが必要。
5.3K/60fps、4K/120fps、2.7K/240fpsの撮影が可能。HyperSmooth 4.0による高度なブレ補正を備え、12日にリリースされた「GoProプレーヤー+ReelSteady」も併用することで、さらになめらかなFPV映像に仕上げられる。カメラの操作は、オンボードボタン、Quikアプリ、The Remote、GoPro Labs QRコードまたはドローンのトランスミッターなど複数の方法で行える。