マイナビが運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」はこのほど、「2022年3月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表した。
同調査は、「マイナビ転職」に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査。調査期間は、2022年3月1日〜3月31日。集計対象は、該当月における「マイナビ転職」に掲載開始された求人情報から、除外対象データ(雇用形態が正社員以外など)を除き集計した。
計算方法は、各求人に掲載されている初年度年収の下限と上限の中間の値を平均値として「初年度年収」を算出した(例:「マイナビ転職」上で初年度年収が400万〜550万円だった場合、同レポート上の1案件あたりの初年度年収は475万円と計算)。
調査の結果、3月の全国平均初年度年収は456.4万円(前月453.4万円、前年同月450.6万円)で、前月から3.0万円の増加、前年同月から5.8万円増加した。世界的な経済の先行き懸念はあるものの、経験者採用中心に年収の提示額がじわじわと上昇している。
3月の平均の未経験者求人割合は64.3%で、ほぼ横這い。コロナ前のように7割を超える数値には至っていない。採用意欲は高いものの、先ずは経験者のある即戦力を優先する採用姿勢が継続してみられる。
月次で業種別平均初年度年収をみると、「環境・エネルギー」が最も高く505.1万円、次いで「IT・通信・インターネット」が503.0万円、「コンサルティング」が489.8万円となっている。「環境・エネルギー」は幅広い職種の募集が増えた影響で、増加率も高い。
掲載求人の中で経験者求人の比率が最も多かった業種は「IT・通信・インターネット」で55.5%、次いで「メーカー」で43.4%、「不動産・建設・設備」で39.1%だった。
月次で職種別平均初年度年収をみると、「コンサルタント・金融・不動産専門職」が最も高く550.4万円、次いで「ITエンジニア」が545.3万円、「企画・経営」が512.4万円となっている。