SHIBUYA109エンタテイメントは4月12日、「Z世代のお金と投資に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2022年3月、東京都在住の18~24歳の大学生・短大・専門学校生400名(男女各性200名)を対象にWEBで行われた。
Z世代に「現代を生き抜くための能力や知識としてあなたが必要だと思うもの」を聞いたところ、「語学力」(43.0%)や「コミュニケーション力」(59.3%)を抜いて「お金に関する知識」(73.0%)がトップに。しかしながら、金融資産に関する理解度を見てみると、預金以外の商品に関しては、認知率と理解率において2倍以上の差が広がるなど、必要性を感じながらも実態が追いついていない現状が浮き彫りとなった。
Z世代の貯金額については、昨年に引き続き「10万円以内」(19.5%)が最も多く、貯金残高の平均は、前年から5万6,820円増の39万1,118円。貯金が増えた背景としては、継続的なコロナの影響が大きな要因であるとともに、具体的な用途があるわけではないものの、1~2年後に起こり得る大きい金額の消費にむけて貯蓄している様子がうかがえた。
また、就職後の暮らしの将来像については、「収入を得ながら、趣味や家庭などのプライベートも充実させたい」(54.2%)が圧倒的に多く、次点の「安定した収入を得て、平均的な生活を送りたい」(16.8%)が、「仕事に励み、人よりもお金を稼ぎたい」(10.8%)を上回っていることから、多くのZ世代が「ワークライフバランス」「安定」を重視していることがわかった。
次に、Z世代の消費活動を調査したところ、収入源は「アルバイト」(62.8%)や「ポイントを貯める」(49.0%)、「お小遣い・仕送り」(47.3%)を中心に、平均2.2個の収入源を保有していることが判明。アルバイトも一つの勤務先だけでなく複数掛け持ちをするなど、コロナ禍の影響から「分散」する傾向が見られた。
また、決済方法も「分散」傾向となっており、「現金」(94.5%)のほか、「交通系ICカード」(60.6%)や「クレジットカード」(54.0%)、PayPayなどの「電子決済」(53.5%)など、決済時のメリットによって使い分けていることがわかった。
次に、「投資」について聞いたところ、現在「投資をしている」が12.3%と1割程度だったものの、「投資はまだしていないが興味はある・必要だと感じる」(51.2%)と回答した人は半数を超える結果に。投資をしていない理由を尋ねると、「投資に関する知識がなく、何から始めていいかわからない」(29.6%)、「お金が減るリスクがある」(25.4%)「投資に対する知識がなく、まずは知識をつけるところから始めたい」(20.8%)が上位にあがった。
また、投資の理想の学び方については、「学校の選択授業の中で自分で選んで学びたい」(38.3%)や「学校の必須カリキュラムとして学びたい」(36.1%)など、学校で学びたいという声が7割を超え、学ぶのに適切だと思うタイミングについては、「大学や専門学校時代」(37.8%)が突出して高かった。