映画『アベンジャーズ』(2012年公開)は、アメリカのコミック・レーベルである「マーベル・コミック」に登場するヒーローたちにより結成された「アベンジャーズ」の活躍を映画化した作品です。

本作はマーベル・コミックに登場するヒーローたちの活躍を描いた「マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe = MCU)」に含まれる作品で、『マイティ・ソー』に続く第6作目となっています。

この記事では、アベンジャーズシリーズを楽しむ上で知っておきたい映画『アベンジャーズ』のあらすじや登場人物、見どころを紹介します。

映画『アベンジャーズ』の作品情報

公開日/2012年
監督/ジョス・ウェドン
脚本/ジョス・ウェドン
出演/ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エバンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナ―、トム・ヒドルストン、クラーク・グレッグ、コビー・スマルダーズ、ステラン・スカルスガルド、サミュエル・L・ジャクソン

『アベンジャーズ』は、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラック・ウィドウ、ホークアイの6人の「マーベル・コミック」のヒーローたちが登場し、「アベンジャーズ」というチームを結成して戦うヒーロー・アクション映画です。

全世界興行収入15億1,800万ドル、全米の興行収入だけでも6億2,300万ドルを記録した大ヒット作品。2012年公開の作品でありながら、2021年時点の歴代映画興行収入ランキングでも8位にランクインしています。

人気アニメーション映画『トイ・ストーリー』(1995年)や、スーパーマン、バットマンなどのヒーローたちが集結するDCコミックの映画『ジャスティス・リーグ』(2017年)に脚本で参加していたジョス・ウェドンが監督を務めています。

映画『アベンジャーズ』のあらすじ

国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の長官を務めるニック・フューリーは、この世界に大きな危険が迫っていることを察知し、地球で活躍するヒーローたちを集め、ひとつのチームを作ることを計画。

チームメンバーの候補として選ばれたのは、巨大企業を所有する実業家であり天才発明家として知られる「アイアンマン」ことトニー・スターク、超人的な肉体を持つ「キャプテン・アメリカ」ことスティーブ・ロジャース、巨大な緑色の超人「ハルク」に変身する科学者ブルース・バナー、神の国・アスガルド生まれの戦士「ソー」、頭脳明晰で優れた身体能力を持つ女スパイ「ブラック・ウィドウ」ナターシャ・ロマノフ、優秀なエージェントであり弓の名手でもある「ホークアイ」クリント・バートンの6名。

ニックは地球を守るため、この6人によるヒーロー軍団「アベンジャーズ」を結成。しかし、いざヒーローたちを召集してみると……彼らは互いに性格や考えが合わないだけでなく、それぞれが心に傷を抱えていたため、とてもチームとして戦えるような状態ではありませんでした。

その一方で、ヴィラン(悪役)であり、ソーの義弟でもある「ロキ」の地球征服計画が着々と進んでいました。ロキは「アベンジャーズ」の仲間のひとりであるホークアイを洗脳し、自分の計画達成のために利用します。

さらにロキは地球にある「四次元キューブ」を奪うことを条件に、とある悪の軍勢から強力な宇宙人種「チタウリ」の大規模な軍隊を借り受けていました。

結成されたばかりのヒーロー軍団「アベンジャーズ」は、ロキとチタウリ軍から、地球を守ることができるのか……。「アベンジャーズ」初の戦いが、今まさに始まろうとしていました。

映画『アベンジャーズ』の主な登場人物

『アベンジャーズ』に登場する主な登場人物を紹介します。

アイアンマン/トニー・スターク

トニー・スタークは、巨大企業「スターク・インダストリーズ」を所有する大富豪の実業家であり、天才発明家。「アイアンマン」として「アベンジャーズ」に参加するも、「キャプテン・アメリカ」とは性格が合わず、度々言い争いになります。

アイアンマンを演じているのは、アメリカ出身の俳優ロバート・ダウニー・Jr.です。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)などにもアイアンマン役として出演しています。

  • アイアンマン/トニー・スタークを演じるロバート・ダウニー・Jr. (C)BANG Media International

    アイアンマン/トニー・スタークを演じるロバート・ダウニー・Jr. (C)BANG Media International

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース

スティーブ・ロジャースは元々、小柄で病弱でしたが、極秘実験の被験者となり超人的な肉体を手に入れたヒーロー。高い戦闘スキルがあり、盾を手に戦います。曲がったことを嫌い、心優しく真面目な性格の持ち主。

キャプテン・アメリカを演じているのは、アメリカ出身の俳優クリス・エバンスです。MCUシリーズで「キャプテン・アメリカ」役を務めたほか、「マーベル・コミック」の実写化映画『ファンタスティック・フォー』シリーズにも出演しています。

ハルク/ブルース・バナー

天才的な生物学者であるブルース・バナーは、実験中に思わぬ事故に巻き込まれ、全身緑色の巨大な超人「ハルク」に変身してしまう体質に。通常時は理性的な人物ですが、恐れや興奮といった感情の高ぶりによってハルクの姿に変身します。

ハルクを演じているのは、アメリカ出身の俳優マーク・ラファロです。その後もハルク役で『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)、「アベンジャーズ」シリーズに出演しています。

映画『アベンジャーズ』の見どころ

『アベンジャーズ』は、「アイアンマン」をはじめ「キャプテン・アメリカ」「ソー」など、それぞれが主役級の人気ヒーローたちが集結した特別な作品です。

ここでは、そんなスペシャルなヒーロー映画『アベンジャーズ』の見どころを紹介します。

ヒーロー全員が一致団結して戦う姿は必見

本作に登場しているヒーローは、「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「ソー」「ハルク」「ブラック・ウィドウ」「ホークアイ」の6人。

一人ひとりが最強の彼らが集結すれば「向かうところ敵なし!」となるはずだった……。しかし、「アベンジャーズ」結成直後の彼らの関係は、一言でいえば「最低最悪」。それぞれが事情を抱えていた上、お互いの相性も悪くケンカばかりで、とても力を合わせて一緒に戦えるような状態ではありませんでした。

そんな彼らが、ある人物の死をきっかけに一つになり、結束力を高めていきます。

最初から良好な関係性ではなかったからこそ、彼らが一致団結して戦うシーンの感動と爽快感は格別です。

ヒーローたったの6人で悪の大群に立ち向かう

本作では『マイティ・ソー』に登場した神の国・アスガルドの邪神「ロキ」がヴィラン(悪役)として再登場します。

しかも、単なる再登場ではありません。ロキは宇宙のとある悪の軍勢と取引をして、以前よりヴィラン度も強さもパワーアップしています。さらに悪の軍勢から借り受けた宇宙人種「チタウリ」の軍隊、戦艦まで引き連れて地球に襲来するのです。

「アベンジャーズ」は全員が最強のヒーローとはいえ、たった6人だけで、圧倒的な強さを誇るロキとチタウリ軍に立ち向かっていきます。

そんな不利な状況の中、「アベンジャーズ」は覚醒します。それぞれの持ち味を生かした戦い、胸が熱くなるような共闘シーンの数々は、必見です!

映画『アベンジャーズ』はヒーロー全員が主役

「アベンジャーズ」結成直後のヒーローたちの素顔を見られるのが、映画『アベンジャーズ』の魅力です。「全員が主役」と言っても過言ではない、6人のヒーローたちそれぞれの背景、心情の変化が丁寧に描写されていると同時に、お互いの信頼関係や絆が深まっていく様子も楽しむことができます。

また、本作はヒーローの特技や性格がわかりやすく紹介されているので、アメコミ映画初心者の方がMCU作品の入り口として見る作品としてもおすすめです。 まず『アベンジャーズ』からスタートしてお気に入りのヒーローを見つけ、そのヒーローが出ている作品を追加で見ていく、という方法も楽しみ方の一つでしょう。

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