映画のような印象的な動画が誰でも簡単に作れるアップルの動画編集アプリ「iMovie」が、4月13日に「iMovie 3.0」にバージョンアップしました。簡単な操作で見栄えのする動画を自動で生成する「マジックムービー」や、テーマを選ぶだけでストーリーのある動画が作成できる「ストーリーボード」などの新機能を追加し、初めて動画編集に挑戦する人に最適なアプリになりました。対応OSはiOS 15.2以降とiPadOS 15.2以降で、いずれも無料でダウンロードできます。MacOS版は従来バージョンを継続します。
新しいiPhone SEやiPad Airなどが発表された3月の新製品イベントで、4月のアップデートが予告されていたiMovieの新バージョン。より簡単に、より手早く印象的な動画を作るために、2つの機能を追加しています。
その1つが「マジックムービー」。動画の内容を分析してハイライトシーンを自動的に抽出し、タイトルやトランジション、BGMを加えたうえで印象的な動画に仕上げてくれます。動画の長さは、選択したBGMの長さに合わせて自動で調整してくれるので、手間がありません。スタイルは20種類を用意しており、スタイルを選ぶだけでまったく異なる雰囲気の動画に仕上げられます。アプリの起動時に黒いブランクの画面が表示されるスタイルを改め、やるべきことが分かりやすいようにも改良しています。
もう1つの新機能が「ストーリーボード」。こちらはマジックムービーよりも高度な動画編集ができるモードで、料理や製品レビュー、科学実験などのテーマを選び、用意されているストーリーに合わせて動画や写真を配置していけば、テーマに合わせた雰囲気の動画が作成できます。
マジックムービーやストーリーボードなどの新機能は、まずiPhone版とiPad版のiMovieのみで利用できます。作成した動画をMac版のiMovieにインポートすると、Mac上ではこれまで通りタイムラインベースのUIでの編集ができます。