幼少期に公園や学校で1度は作ったことがある泥団子。そんな泥団子を土のプロ、左官屋の左菊さん(dorodangosakiku)が作っている過程をTikTokに投稿したところ、そのクオリティが話題になっています。
左官屋さんの作るどろだんご!今回はつちだけで作ってみました!#左官 #左官屋さん #左菊 #どろだんご #光る泥団子 #三浦市 (dorodangosakikuより引用)
左官屋とは、建物の壁や床に、土や砂などいろいろな材料を混ぜ合わせたものを塗ってしあげる職人のこと。 土には色や硬さなどいろいろな種類があるので、土に関する知識が豊富なのです。 そんな土のプロの泥団子作りがコチラ。
まずは土を手で丸めて、泥団子を作ります。
丸めたら数週間、乾燥させるために放置するとカチカチの泥団子に変身。
その硬くなった泥団子を鉄のパイプを使ってまんまるに削っていきます。
削り終えたら、少し水をつけてガラスの瓶の口で磨いていくと…
ピカピカの光る泥団子の完成。
この投稿を見て、コメントでは「すごい! こんなに綺麗にできん」「レベチすぎんか?www」「わたしの知ってる泥団子じゃない」「こんなピカピカになるん?!明日公園行ってやろ~っと!!!」と、光る泥団子のクオリティに驚きの声が多く上がっていました。
「これ昔流行ったよね! なつかしい」「公園でツルツルの作ってたわ」「手のひらで一生懸命擦って、さら砂かけての繰り返しでピッカピカで2年もったな! 懐かしい!」「幼少期は泥団子綺麗に作れる人がモテてた」と懐かしい気持ちになる人も。
完成した光る泥団子を見て「最初チョコに見えたw」「これチョコとしてちょこっと売ろうかな」「これさ、チョコって友達に言ってもバレないんじゃね?」とチョコボールに見えると言った声も寄せられていました。
そんなハイレベルな光る泥団子を作った投稿者の左官屋「左菊」の鈴木さんにお話を伺いました。
投稿者さんに聞いてみた
――光る泥団子を作ろうと思ったきっかけを伺えますでしょうか?
鈴木さん:私の左官のお師匠様が、20年くらい前に開発した泥団子なんですね。当時、ちょっとした泥団子ブームでして、ただどこの土でも作れるわけではないのです。そこでお師匠さんが泥団子を作りながら、左官の事を子どもたちに知ってもらおうと作ったのです。その意思を引き継いで、TikTokというメディアで発信し始めました。
――土は特殊なものを使われているのでしょうか? 身近な土でも光る泥団子は作れますか?
鈴木さん:動画は壁土用のものを使ってますが、粘土分の多い土でしたら作れます! 水はけの悪い土は粘土なので、身近な土で言うと田んぼの土などですね。そこらへんのこともおいおい発信しようと思います。
――上手に作るコツや注意すべきポイントはありますか?
鈴木さん:集中力ですね。子供が上手に作れるのは抜群の集中力があるからでしょう。あとは、土を科学する。なんで光るのか? を考える。ここが左官のノウハウが役に立つことところなんです。
―今回の投稿が話題になっていることについて、率直な感想を教えてください。
鈴木さん:反響があって率直に嬉しいです。TikTokを通じて、左官や土で作るものづくりに注目してもらえたらと思っています。泥団子は固めてピカピカになっても、水につけると元の土に戻ります。こんなに身近にあって、循環する素材は他にないと思います。子どもたちに知ってもらい、そこから次のテクノロジーが生まれる可能性を広げたいですね。また動画を通じて、地域におられる左官屋さんのことに注目してほしいと思います! 左官はローカルヒーローです!
子供の頃に泥団子を作った経験がある人は懐かしい気持ちになったのではないでしょうか? 大人になった今でも、思わず泥団子を作りたくなるような投稿の紹介でした。
@dorodangosakiku 左官屋さんの作るどろだんご!今回はつちだけで作ってみました!#左官 #左官屋さん #左菊 #どろだんご #光る泥団子 #三浦市 ♬ Everyday BGM - hidekazu