NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、優等生の“メガネっ娘”小夜子役を好演した新川優愛。3月21日に開催された「第34回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 SPRING/SUMMER」(TGC)では、メインモデルとして颯爽とランウェイを歩いた。そんな新川に朝ドラの撮影裏話や仕事への向き合い方について話を聞いた。
2年半ぶりに有観客での開催となったTGCについて新川は「久しぶりにお客さんが会場にいらっしゃるということで、ちょっと緊張する部分もありましたが、皆さんが手を振ったり、笑顔で迎えてくれたりしたので、一気に楽しい! という気持ちが湧いてきてすごく良かったです」と笑顔を見せる。
『カムカムエヴリバディ』では、川栄李奈演じる3代目ヒロイン・ひなたの親友である小夜子役を好演。清楚なメガネっ娘の反響が高かったことについて新川は「実はプライベートではずっとメガネで、いつもコンタクトは出番ギリギリになってから着けるから、自分ではあまり違和感がなかったんです。でも、自分が思っていた以上に、メガネ姿が良いという反響をいただいたので、うれしかったです」
新川にとっては『カムカムエヴリバディ』が初の朝ドラ出演となった。「大阪での撮影で、最初は緊張しながら現場に入りましたが、川栄さんや、深津絵里さんをはじめとしたキャスト陣やスタッフさんがすごく優しくて素敵な方ばかりだったので、そういう温かさがきっと視聴者の皆さんにも届いているんじゃないかなと思います」
ひなた、小夜子、一恵(三浦透子)と、幼なじみの3人トリオはとても仲が良い。「ひなちゃんは天真爛漫で、いっちゃんは何でもズバズバ言うタイプ、そして小夜子は3人のなかでは少し控えめな性格なので、おとなしい感じのお芝居にして、3人それぞれのカラーの違いが出たらいいなと思いながら演じていました」
小夜子といえば、ひなたの弟・桃太郎(青木柚)の初恋の人で、幼少期からずっと一途に思われてきたが、彼女が結婚相手に選んだのは、赤螺吉之丞(徳永ゆうき)だった。小夜子につり合う男になりたいと、野球や勉強を必死に頑張ってきた桃太郎だけに、失恋した時は自暴自棄となり、視聴者の同情を誘った。
「桃ちゃんは小さい時からずっと『小夜ちゃん、小夜ちゃん』と言ってくれていました。小夜子自身は彼の気持ちに気づいていなかったけど、周りはわかっていましたよね。私も台本を読んでいて、桃ちゃんは小夜子のことが本当に好きなんだなと思っていたので、いつも本番が終わって映像をチェックする際も、『ああ、桃ちゃん、かわいそうだな』と、視聴者のみなさんと同じ思いで、キュンと切なくなっていました」
吉之丞と結ばれたことには驚かされたが、新川は彼の魅力について「幼馴染だし、ひなちゃんと吉之丞は夫婦漫才みたいに昔からやりとりをしていた感じでしたが、小夜子としては、彼がお父さんのお仕事を継ぐなど、家族思いであるところに惹かれて結婚したのかなと」と捉えていた。
吉之丞役の徳永ゆうきは、本業は演歌歌手。「徳永さんはとってもフランクで優しい方です。日頃は演歌を歌われている方なので、『千本桜』や『夜桜お七』などのタイトルを言うだけで、すぐにメドレー曲のような感じで歌ってくれるんです。それを聴いて、いつも癒やされていました」と、朝ドラの現場でも歌で楽しませてくれていたそうだ。