サムスンのハイエンドスマートフォン「Galaxy S22 Ultra」と「Galaxy S22」が日本でも発売になります。大きい画面にペンも使えるGalaxy S22 Ultraに注目が集まりますが、Galaxy S22もしっかりとした性能を持ち、しかも前モデルよりもさらに小型化され女性でも楽に持てる大きさとなりました。今回はGalaxy S22のピンクゴールドモデルを紹介します。
Galaxy S22のディスプレイサイズは6.1インチ、最近のスマートフォンの中では小さめです。本体サイズは146x70.6x7.6mm、168g。かなり小型で軽量です。サイズの比較としては、iPhone 13が146.7x71.5x7.7mm、174gですから、それよりもさらに小さいのです。片手で持ちやすいだけではなく、小さいバッグにも楽に収納することができます。
カメラは5,000万画素(広角)、1,200万画素(超広角)、1,000万画素(3倍望遠)の3つを搭載。フロントカメラは1,000万画素です。前モデルより夜間の撮影性能を高めているのも大きな特徴となっています。バッテリー容量は3,700mAhです。
本体は背面もガラス張りなので手に持ってみるとしっかりした質感が心地よく、高級感も味わえます。3つのカメラの台座がそのまま側面のフレームにつながったシームレスなデザインも好感が持てます。小型なのでSNSや地図検索やWEBでのショッピング、あるいはおサイフ機能を使った支払いなど、文字入力も含め片手だけでほとんどの操作を行うことができると思います。
なおGalaxy S22には複数のカラバリがありますが、ピンクゴールドは背面と側面がピンクで、カメラ部分やフレームの縁がゴールドという春らしい色に仕上げられています。別のカラバリのホワイトもさわやかな色合いで、こちらも今の季節にぴったりの色と言えるでしょうか。
通信方式は5Gに対応、高速なミリ波も使用できるため、動画のストリーミング配信もストレスなく視聴できます。5Gのエリア、特にミリ波はまだ広くありませんが、1年もすればかなり広い場所で使えるようになるでしょう。今後の5Gの拡張を考えれば、今からミリ波対応のモデルを買っておくのが得策とも言えます。
カメラの性能は歴代のGalaxy Sシリーズ同様に高く、AI処理により映える写真を手軽に撮影できます。カメラのユーザーインターフェースは「ポートレート」「写真」「動画」「その他」とわかりやすく、写真撮影時は5,000万画素に切り替えることで最高画質の撮影が可能(標準では1,200万画素)。動画は4Kはもちろん、8K撮影も可能です。「その他」のモードではショート動画を手軽に撮れる「シングルテイク」やボケ動画撮影に対応する「ポートレート動画」などを備えます。
本体が小さいため気軽にポケットから取り出して写真撮影できるのが楽しく感じられます。また軽量なので手振れもしにくく、3倍の望遠も三脚は不要です。デジタルで10倍や30倍まで撮影できますが、30倍は画質が粗いため通常は10倍まで程度が実用的かと思います。
以下は作例です。4,000x3,000ピクセルで撮影したものを、縦800ピクセルに縮小して2枚並べています。
ボケの撮影は「ポートレート」モードで行います。ボケの度合いは1から7まで数値で指定。最大の7にすると背景がうまくボケます。人物撮影だけではなく風景でもポートレートを使いたくなるでしょう。
ナイトモードで夜景を撮影すると、シャッター速度は2秒から4秒程度となります。そのためぶれないようにしっかりと本体を保持する必要がありますが、Galaxy S22なら片手で持っていてもうまく夜景を撮影できました。遠方のホテルや観覧車の光、水面への投影などもみごとに写してくれます。
小型モデルのスマートフォンは性能が低いというイメージがありますが、Galaxy S22はCPUの性能も高く、カメラ性能にも妥協はありません。夜景のAI処理などは上位モデルのGalaxy S22 Ultraと同等とのこと。小型のスマートフォンを求めているユーザーだけではなく、高性能カメラが欲しい人にもGalaxy S22は向いているでしょう。