手書きノートアプリ「GoodNotes」が最初のノート3冊まで無料で利用できるようになった。
「GoodNotes」はiPadのApp Storeでトップ有料アプリに継続的にランクインしてきた人気アプリだ。Apple Pencilなどデジタルペンを使って快適に手書きでき、なげなわツールで選択して手書きを移動させたり、手書き認識(日本語にも対応)、写真の貼り付け、手書きから図形への自動変換などデジタルノートならではの機能も豊富。手書きとデジタルの長所を活かしたノートを作成できる。
これまで有料アプリだったが、「GoodNotes 5」のバージョン5.9.0のリリース(4月5日)とともにフリーミアムモデル(基本機能などを体験できるように無料提供、フル機能やサービスの継続利用などを有料提供)へ移行した。注目点はフルバージョンを引き続き買い切り型で提供することだ。
iPad向け手書きノートアプリで「GoodNotes」のライバルである「Notability」が昨年11月にフリーミアムモデルに移行したが、同アプリは無料で使えるスタータープランを用意するとともにフルバージョンを年額サービスにした。買い切り型からサブスクリプションへの移行である。それに対して、多くの購入済みユーザーから失望の声が上がった。「GoodNotes」はフリーミアムモデルでも、これまでと同じ7.99USドルでフルバージョンを販売する(日本では980円)。購入済みユーザーはフリーミアムモデルの影響を受けず、引き続き全ての機能を利用でき、アップデートも受けられる。違いは「より多くの人に薦めやすくなったことだけ」としている。
無料版でもノートテイクの全てのツールを使用可能。フルバージョンとの違いは、無料版ではノートの作成が最初の3冊までになり、メールを使った書類のインポート、手書き文字認識、優先メールサポートを利用できない。手書き認識は認識精度が高く、手書き認識によって手書きしたノートの内容の検索が可能になる。便利な機能で、「GoodNotesを使う理由」に挙げるユーザーも多いが、ノート3冊までなら手書き認識の必要性は低い。
GoodNotesにはiPadOS/iOS版のほか、macOS版があり、iCloud同期を利用することでiPadやiPhone、Macの間で同じメモを利用できる。iPadOS/iOS版とmacOS版はユニバーサル購入できるようになっていたが、5日からmacOS版もMac App Storeから無料でダウンロードできるようになった。
GoodNotesはまた、学校や教育機関を支援するプログラムも用意した。学校またはK-12以上の教育機関で、Apple School Managerで管理されているデバイスにフルバージョンのGoodNotesを無料提供する。