日本通信は4月6日、ドコモ回線のMVNOサービスにおいて、eSIMの提供を開始した。物理SIMの発行も継続し、必要に応じて選択できる。

  • 日本通信がeSIMを提供開始

    日本通信がeSIMを提供開始

対象となる料金プランは、合理的シンプル290プラン、合理的みんなのプラン、合理的20GBプラン、合理的かけほプラン。EID(eSIMの識別番号)の管理方法がドコモやahamoと共通のためそれらとは併用できず、ドコモ回線を利用する他のeSIMと併用する場合は物理IMを選択するよう案内している。

eSIMは、従来は物理的なSIMカードによって提供されていた加入者識別情報を、対応端末に遠隔で書き込める仕組み。オンライン契約でもSIMカードの郵送などの待ち時間がなくすぐに使い始められる利点がある。

日本においてはiPhoneのデュアルSIM運用が事実上eSIMとの組み合わせに限られるため、「音声通話が安いSIMとデータ通信が安いSIM」あるいは「個人用と会社用の電話番号」など1台で複数の回線を使い分けることにも役立つ。

日本通信は今回の新サービスを「4月6日(シムの日)にeSIMを提供開始」とユーモラスに表現。また、SIMパッケージ製品「b-mobileSIM」(2010年4月5日)の発売から丸12年を迎えたことにも触れた。