IT担当者向けイベント。テーマは「ファッションショー」
デル・テクノロジーズは「デル・テクノロジーズ 法人向けクライアント新製品 発表会 ~ ハイブリッドワークの最適解と先進のサステナビリティーの融合 ~」と題したオンラインイベントを実施しました。
本来ITユーザー企業および官公庁/団体の情報システム関連部門のマネージャー、IT担当者向けに行われましたが、イベント公開に先駆けてプレス向けに行われた内容を紹介します。
イベントはDELL TechnologiesでLatitudeとOptiPlexを統括するMeghana Patwardhan氏からのビデオレターでスタート。
ハイブリッドワークを念頭に開発されたLatitudeファミリーに信頼性と超軽量を両立するLatitude 7330 Ultralightが加わり、バイオプラスチックや再生プラスチックなどのサステナビリティに配慮した「日本向けの」モデルと紹介していました。
引き続き、デル・テクノロジーズ株式会社 常務執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部長 山田千代子氏があいさつ。日本の顧客は新しいテクノロジーを取り込むことに積極的で、最新のテクノロジーによって生まれたLatitude 7330 Ultralightで軽量化を求める要望に応えることができたとコメント。
また新しい働き方に必要なPCに対する調査結果を紹介。従業員規模の大きな会社でハイブリットワークが顕著に進んでいることから、PCの選定条件に関して「持ち運ぶ機会が増えたので軽量さ」、「web会議が増えたための高いパフォーマンス」、「在宅勤務が増えたため高いサポート・拡張性と耐久性」という3ポイントに注目していると言います。
従来からデルはPCに求められる条件を広範囲に満たす広範囲なポートフォリオを展開していましたが、超軽量性を求める顧客にLatitude 7330 Ultralightが対応するといいます。
どのような働き方にも対応するLatitude 7330 Ultralightの活用イメージを表現するのに今回はモデルを起用したファッションショー形式で説明したいと、ミニショーを開始(ファッションショーらしくランウェイも用意)。
ファッションショーのトリで登場したのはフィールドマーケティング本部長の三井唯史氏。氏がまず強調したのはコロナ禍の影響で半導体不足をはじめとする影響があったもののグローバルサプライチェーンを強みを生かし、さらにデスクトップPC需要が昨年後半に回復したことで法人向けPCのシェアを伸ばしたとの事。
地道な活動によってグローバルではノートPCブランド別シェアを二期連続No.1、ワークステーション・モニターも世界シェアNo.1となり、国内でも日経コンピューターの顧客満足度調査で念願の一位になったと報告。
2022年はLatitudeすべてのカテゴリ(3000/5000/7000/9000)の新製品で第12世代 Intel Core vProプロセッサを搭載することで性能向上。プライバシーは後述のDell Optimizerで画期的な新機能を搭載。
超軽量モデルとなるLatitude 7330 UltralightはLatitudeという妥協できない設計基準で堅牢性、接続性、管理機能を確保しているので、ぜひ手に取って試してほしいとアピール(今回「(一か月の)短期貸出プログラム」を実施)。また超軽量モデルでありながら環境にやさしい製品に仕上げています。
またOptiPlex、Precisionも新製品を投入し、Precisionにモバイル性を重視した14インチモデルを投入したと紹介。モニターに関しても幅広いラインナップをそなえるなか、特にU2723QE/U3223QEの二製品はデル初のIPS BlackのHDR400液晶を採用。また90W給電も可能なので、PCの給電、ディスプレイ、ネットワークがケーブル一本で対応とアピール。もう一つテレワークで高品質なweb会議に対応するノイズキャンセリング機能付4Kカメラ内蔵のU3223QZも紹介していました。
一人一人の働き方をサポートするソフトウェアとしてDell Optimizerも紹介。AIを使って個々の利用環境に合わせた最適化を行うツールだが、今回Webカメラを利用してのぞき見やわき見を検知するIntelligent Privacy、複数のLAN接続を束ねて転送速度を向上させるExpress Connect、周囲のノイズだけでなく相手のノイズも軽減するIntelligent Audioが今回発表した多くの製品で対応します。
最後にサステナビリティについてアピール。DELLは2030ムーンショットゴール(注:元々は1961年にジョン・F・ケネディ大統領が「1960年代中に人間を月に到達させる」という演説から「(有人月ロケットのように)前人未踏で非常に困難だが、達成できれば大きなインパクトをもたらす壮大な計画や挑戦」を意味する)として設定している3つの目標の紹介と目標達成に向けて大きく前進しているとアピールしていました。
質疑応答ではLatitude 7330 Ultralightが他社の超軽量製品とどのように対抗するのか? という質問に対し、三井氏は超軽量だけでなくLatitudeブランドがそなえる堅牢性や信頼性、Dell Optimizerのようなソフトウェアが強みであると回答。超軽量製品の提供が遅かったという質問に対しては堅牢性や信頼性の準備が必要だったと。
半導体不足に関してはスケールメリットだけでなく、生産拠点も世界中にあるので影響を受けにくいと回答。先の顧客満足度調査でもサプライがよいことを評価されていたという(筆者が2019年のノートPC大不足時期にオーダーしたInspiron 14は比較的早く到着した)。
また、Dell Optimizerの新機能は以前の製品にもアップデート提供されるかという質問には基本的には今回発表の製品のみとないと回答がありました。ノイズキャンセリングに関しては要望が多いようで各社とも新製品に投入している機能ですが、これまた各社とも過去の製品には反映させない様子です。