注意はしていてもメールやLINEのやり取りで誤送信をしてしまい、恥ずかしい経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。今は送信取り消しができるツールが増えていますが、急いでいる時や大切な人とのやり取りに限って起こりがちですよね。コスプレイヤーの水瀬世良さん(@minasera)が今までに送ってしまった誤送信を投稿したツイートがネット上で話題になっています。

  • 本当にあったご送信の数々

    本当にあったご送信の数々

お父さん、お母さん、お元気ですか。私もジジもとても元気です。仕事の方もこれだけの誤送信をしたけれど、20年間クビになってません。落ち込むこともあるけれど、私、この仕事が好きです。 新入社員の皆さま入社おめでとうございます(@minaseraより引用)

両親への感謝の気持ちと、新入社員に向けたメッセージを投稿した水瀬世良さん。その投稿には20年間で送ってしまった数々の誤送信が書かれていました。

そこに書かれていたのは「申し訳アリアン船」「こちらで納品とさせて板抱きます」「課長は懐疑厨です」「水曜までに極悪人お願いします」と言った一瞬何を示しているのか分からない言葉の数々……。声に出して読んでみると「そういうことか!」とわかり、思わず笑ってしまう誤字が並んでいます。

この投稿を見て、「笑いが止まらないwwwww」「文章通りの状況を想像すると、面白すぎて涙が出ますww」「誤字の語彙が基本何故かきな臭くて好きwww」「コレ見て爆笑させていただいた誤字が秀逸すぎるwww」「笑いすぎてお腹痛い」と、リプライは爆笑の嵐。

誤送信集を見て「部門全員に送る勤怠連絡で“やらしくお願いします”と送ってきた先輩がいて、何年でもネタにされてたなー…w」「ご角煮んお願いしますって誤字ったことがある……」「元職場のパソコンは“夕方以降”って打つと何故かいつも“優雅対抗”って貴族の争いみたいになってたな」と過去の誤送信経験を振り返る人も。

中には、「誤字送信…致命的なようでいて、笑って済む内容なのが! 誰も不幸にしない笑いって好き」「連日は困るけど、たまにあると職場がほっこりするので個人的には好き。(つーか自分もやる)」という声もありました。

そんな秀逸な誤送信を投稿した水瀬世良さんにお話を伺いました。

ツイ主に聞いてみた

――誤送信した際の周りからの反応で印象的なエピソードはありますか?

水瀬世良さん:静まり返って黙々と仕事が進むフロアで、次々に従業員が画面を見ては噴き出して倒れていく様を見るのは控えめに言っても爽快でした。また、「以上、宜しくお願いします」を、「お嬢、宜しくお願いします」と間違えた時はしばらくあだ名がオジョーとか、若頭! と呼ばれ、他部署の人と仲良くなって仕事がスムーズに進むようになったので、怪我の功名かなと思いました。

――これまでの誤送信の中からベスト・オブ・誤送信を教えてください。

水瀬世良さん:「文具入れに不戦死ってありますか?」ですかね。社会人になりたてで勤めた会社でのことで、もう何故この流れになったのか、周囲の反応はどうだったのかあまり覚えてはいないのですが、20年近く経った今でも元社員たちとSNSで繋がっており、この話題を持ち出されます(笑)とにかく仲の良い会社だったので、思い出の誤字ですね。

――直近で誤送信してしまった言葉はなんでしょう?

水瀬世良さん:直近といっても数年前になりますが、コロナ流行前で社内交流も盛んだった時期に「慰労会のハズレ景品駄菓子とかでいいんじゃないですか? 会社の側の商店街に『おかしのあたおか』ありましたよ」(おかしの専門店「おかしのまちおか」)や、「明日、営業部の女子で乱痴気パーティーやるらしいんですがご一緒しませんか?」(ランチパーティ)などやらかしましたね……。

――ちなみに、誤送信対策はありますか?

水瀬世良さん:まず誤変換については、やらかすたび逐一パソコンの辞書に登録して再発防止をしていました。「よろ」と打つだけで「宜しくお願いいたします。」が出るようになどですね。また、定期的に送るような内容については複数行の文章をメールのテンプレートへ登録しました。最近は、予測変換も優秀になったためあまり登録する機会が減って助かります。

また、誤送信については社外向けの重要なメールは送信前に先輩などに確認いただき、ダブルチェックでヒューマンエラーを防止していました。こちらも最近では、メールクライアント側で送信直後の取り消しができるようになり便利に利用しております。

――今回のツイートが話題になっていることについて、率直な感想を教えてください。

水瀬世良さん:以前務めていたところでの話しばかりなので問題はないのですが、正直今の会社にバレないか心配です(^_^;)

新社会人になり、新しい環境で不安を抱えている人もいるかもしれませんが、社会人の先輩も色々とミスを重ねているのです。細心の注意も必要ですが、気を張り過ぎず、新生活を楽しんでくださいね。