朝日酒造と丸山珈琲がコラボレーションし、日本酒「久保田」を使用したコーヒーカクテルを4月6日～12日の期間、伊勢丹新宿店にて提供する。日本酒もコーヒーも毎日飲む筆者だが、果たしてその2つが組み合わさると、どんなハーモニーを奏でるのだろうか……。今回は販売に先立ち「丸山珈琲 西麻布ショールーム」にて、メニュー開発を担当したバリスタの鈴木さんにコーヒーカクテルを実際に作ってもらい、その味わいを堪能してきた。
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左:「久保田 純米大吟醸× エチオピア産ドリップコーヒー」／右:「久保田 萬寿×丸山珈琲のブレンド アイリッシュコーヒー」
■日本酒を使ったコーヒーカクテルとは
期間限定のコーヒーカクテルは、日本酒「久保田」でも有名な「朝日酒造」とスペシャルティコーヒーを提供する「丸山珈琲」のコラボレーションによって誕生した。この特別メニューは、伊勢丹新宿店フードコレクションの催事「癒し、芳し、珈琲の香り」にて4月6日より販売される。
本コラボ実現の背景には、丸山珈琲のコンセプト「いつものコーヒーがもっとおいしくなれば、毎日はもっとしあわせになる」という思いに朝日酒造が共感。「いつもの特別になるように」と考え、進化するおいしさを追求するべく、両社がタッグを組んだ。
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今回試飲会で訪れた「丸山珈琲 西麻布ショールーム」
今回、登場する2種のカクテルは2017年のバリスタの世界大会において準優勝の成績を収めた、丸山珈琲のバリスタ鈴木樹さんが開発を担当。コーヒー、日本酒ともに、数多く種類がある中でベストマッチを見つけるのは非常に苦労したという。
「日本酒の味わい・香りなどを生かしつつ、コーヒーと調和させるのはどうしたらいいか悩みました。どんなコーヒーを選んで、どのお酒と合わせるかという点はとても大切にしました」(鈴木さん)
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丸山珈琲 バリスタの鈴木樹さん
実際、組み合わせによっては苦みが増し、互いのよさを打ち消してしまうこともあったそう。試行錯誤を重ねようやく誕生した2種のカクテルは、味にこだわるのはもちろん、家庭でも作れるというのがポイントだ。近年、コロナ禍で増加したおうち時間をより豊かなものにしてほしいとの思いから、コーヒーカクテル提供時にはレシピをユーザーに渡し、自宅でも味を再現できるようにした。
それでは、気になるその味わいをレポートしていこう。
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飲む前からいい香りがカウンター越しにやってくる
■定番×定番! 久保田 萬寿×丸山珈琲のブレンド アイリッシュコーヒー
コーヒーカクテルといえば「アイリッシュコーヒー」を想像する人も少なくないはず。本コラボで提供する「アイリッシュコーヒー」は、丸山珈琲を象徴する「丸山珈琲のブレンド」と、久保田を代表する「久保田 萬寿」を使用している。
「無理矢理組み合わせたわけではなく、出来上がったらそれぞれの定番を掛け合わせたものになっていたんです」と鈴木さんが話すように、定番のコーヒーカクテルを、両社の定番商品で作った王道の一杯。
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久保田 萬寿×丸山珈琲のブレンド アイリッシュコーヒー
ブレンドコーヒーの苦みと重厚感のある「久保田 萬寿」が合わさり、余韻が長続きする奥深い味わいに。そこに生クリームが加わることで、まろやかな口当たりへと変化する。初心者でも飲みやすく、筆者もついゴクゴクと飲んでしまった。ただし、お酒であることには変わりないので、おいしくても飲みすぎには注意が必要だ。
■華やかに香る! 久保田 純米大吟醸× エチオピア産ドリップコーヒー
本メニューは、フレッシュで華やかな香りが特徴の「久保田 純米大吟醸」と、ペーパードリップでいれたエチオピア産のシングルオリジンコーヒーを合わせている。鈴木さんいわく、余計なものはそぎ落とし、日本酒とコーヒーそれぞれの特徴が際立つよう、シンプルな一杯に仕上げたそうだ。
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久保田 純米大吟醸× エチオピア産ドリップコーヒー
その言葉通り、コーヒーの香りと酸味を感じたあと、ふわっと「久保田 純米大吟醸」のみずみずしく華やかな香り・甘みが追いかけてくる。「1度に2度楽しめるとはこういうことか……」と、一人納得しながら新しいおいしさを堪能した。
これまでとは違ったハーモニーを奏でる「日本酒×コーヒー」は、30年間生きてて知らなかった未開拓の地へ筆者を導いてくれたように思う。新発見のおいしさに出会える期間は、わずか1週間。ぜひ、この機会を逃さずに!
■Information
丸⼭珈琲×久保田 コーヒーカクテルセット
【販売期間】4月6日～12日
【提供場所】東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 地下1階 フードコレクションコーナー特設ステージ「癒し、芳し、珈琲の香り」
【営業時間】10:00～20:00
【価格】「丸⼭珈琲×久保田 コーヒーカクテルセット」 2,200円
