ベンダユーティリティツールで「ボタン4」と「ボタン5」をカスタマイズ

本稿では、LogicoolのM590という5ボタンホイールマウスの「ボタン4」と「ボタン5」について、Logicoolの提供しているユーティリティツールを使ってカスタマイズして利用する方法を紹介する。

Logicool Options」がLogicoolのマウスやキーボード、タッチパッドを設定するためのユーティリティツールだ。ただし、Logicoolは現在「Logi Options+」というユーティリティツールを開発しており、将来的にはLogicool OptionsからLogi Options+へ移行する計画でいる。

利用するタイミングで使うユーティリティツールが変わると思うので、そのときベンダーが提供する情報に沿ってユーティリティツールをインストールしてもらえればと思う。

Logicool Optionsを起動すると、次のように接続されているマウスの設定画面が表示される。

  • Logicool Options

    Logicool Options

この画面からボタンやホイールに機能を割り当てたり、デフォルトの機能をほかの機能に置き換えたりするといった設定を行う。例えば、次のスクリーンショットでは「ボタン4」は「進む」に割り当てられている。

  • ボタン4のデフォルト設定「進む」

    ボタン4のデフォルト設定「進む」

これを別の機能に変更してみよう。「ボタン4」をクリックすると割り当てることができる機能の一覧が表示される。

  • ボタン4に割り当てられる機能の一覧

    ボタン4に割り当てられる機能の一覧

ボタン4を「Launchpad」に変更する。

  • ボタン4に「Lauchpad」に割り当て

    ボタン4に「Lauchpad」に割り当て

  • ボタン4をLaunchpadに設定完了

    ボタン4をLaunchpadに設定完了

この状態で「ボタン4」を押すとLauchpadが起動する。このように特定の機能を「ボタン4」と「ボタン5」に割り当てると、マウスだけで行える操作の幅が広がって便利だ。

Logicool Optionsでは、アプリケーションごとにマウスの設定をカスタマイズすることもできる。つまり、「ボタン4」と「ボタン5」の機能を、アプリケーションごとに変えることができる。アプリケーションごとに設定を変更することで使いやすくなるか、混乱することになるかは、これらボタンをどのように使うかに依存する。いろいろと設定を模索して効率のよい割り当てを探っていこう。

Logicool Optionsでは、ホイールによるスクロールの方向を逆にすることもできる。

  • ホイールの方向を逆にすることもできる

    ホイールの方向を逆にすることもできる

Macではホイールによるスクロールの方向は、トラックパッドやiPhone、iPadのタッチスクリーンと同じ方向になっている。一方、Windowsにおけるホイールの動作はスクロールバーを動かす方向になっており、Macとは逆方向に動く。

Windowsの使用がメインである場合、Macのホイールの方向は奇妙に感じると思う。ホイールの方向はシステム環境設定から逆にすることもできるし、ベンダーが提供するユーティリティツールでも設定できることが多い。

こうしたツールを使うと、最初は可能な限り多くの機能をボタンに割り当てようとしてしまうものだ。しかし、実際に使ってみるとイラっとするケースが出てくると思う。この辺りは使い方や環境によって変わってくるので、これといったお勧めの設定を示すのが難しい。試しながら好みの設定を探っていこう。

macOSのメジャーアップグレード時はちょっと注意

Appleは1年から1年半といった周期でmacOSのメジャーアップグレードバージョンをリリースしている。メジャーアップグレード時にセキュリティ機能が強化されるなどの影響で、こうしたベンダーが提供するユーティリティツールが機能しなくなることがある。そのため、macOSのアップグレードを行ったらマウスの「ボタン4」と「ボタン5」の設定が機能しなくなること可能性がある。

多くの場合、マウスベンダーは問題に対応したユーティリティツールをリリースしている。macOSのメジャーアップグレードが提供されるときは、ちょっとばかりサードパーティ製の周辺機器に注意が必要だ。AppleはAppleプロダクトが適切に動作することは検証しても、サードパーティの周辺機器までの動作検証は行わない。サードパーティ製の製品を使う場合は、自分で情報収集を行って対応していくことも大切だ。