『アイアンマン3』は2013年に公開された映画で、人気のアメリカン・コミック・レーベル「マーベル・コミック」のヒーローたちが同一の世界観のもとで活躍する映画作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース (Marvel Cinematic Universe = MCU)」の作品です。
本作では、ヒーロー軍団「アベンジャーズ」の結成から約1年後の世界を舞台に物語が展開していきます。
この記事では、アベンジャーズシリーズにおいて見逃せない『アイアンマン3』のあらすじや登場人物、見どころを紹介していきます。
映画『アイアンマン3』の作品情報
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出典:amazon
公開年/2013年
監督/シェーン・ブラック
脚本/ドリュー・ピアース、シェーン・ブラック
出演/ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、ガイ・ピアース、レベッカ・ホール、ステファニー・ショスタク
『アイアンマン3』は、全世界で大ヒットした大人気映画『アイアンマン』、『アイアンマン2』の続編となるアメコミ映画です。
『アイアンマン』から『アイアンマン2』までは、ジョン・ファヴローが監督を務めてきましたが、この『アイアンマン3』ではシェーン・ブラックに変わっています。
シェーン・ブラックは、ロバート・ダウニー・Jr主演の映画『キスキス,バンバン』(2005年)で監督デビュー。本作の監督にシェーン・ブラックを推薦したのも、ロバート・ダウニー・Jrだといわれています。
映画『アイアンマン3』のあらすじ
ヒーロー「アイアンマン」として活躍する実業家トニー・スタークは、自分と同じく地球の平和を守りたいと願うヒーロー、キャプテン・アメリカ、ハルク、ソー、ブラック・ウィドウ、ホークアイとともに、ヒーロー軍団「アベンジャーズ」を結成。地球侵略のためにやってきたアスガルドの神・ロキとニューヨークで戦い、見事勝利。無事、人類と地球を守ることができた。
そして、ニューヨーク決戦から1年……。トニーは、まだ見ぬ敵が再び地球を襲いに来るのではないかという恐怖から眠れない夜を過ごし、精神的に不安定な状態に。自らが所有する巨大企業「スターク・インダストリーズ」の仕事も元秘書で恋人のペッパーにすべて任せ、何かにとりつかれたようにパワードスーツの開発に没頭していた。
一方その頃、マンダリンという謎の人物が指揮する組織「テン・リングス」が、世間を騒がせていた。彼らは、電波をジャックして犯行声明を出し、テロ攻撃を行っていた。トニーの親友であり、アメリカ空軍に所属するローディ大佐は、「テン・リングス」の捜査を行うが、なかなか有力な情報を得られずにいる。
やがてトニーの身近な人間に、テロの被害が及ぶ。トニーとペッパーの大事な友人であり、「スターク・インダストリーズ」の警備部長へ昇進したハッピーが、テロに巻き込まれ重傷を負ったのだ。大事な友人を傷つけられたトニーは、マンダリンに対して宣戦布告。たった一人で戦いを挑む……。
映画『アイアンマン3』の主な登場人物
『アイアンマン3』の主な登場人物を紹介します。
アイアンマン / トニー・スターク
トニー・スタークは、有能な実業家・発明家として知られていると同時に「アイアンマン」として世界の平和を守っています。ヒーロー軍団「アベンジャーズ」の一員としてニューヨーク決戦に臨み勝利したものの、その戦いでトラウマを抱え、まだ見ぬ敵への恐怖にとらわれています。
トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jrは、子役からキャリアをスタートし、依存症など紆余曲折ありながらも、現在は個性派俳優として活躍するスター俳優。コメディ作品からシリアス作品までさまざまな作品に出演しています。
ペッパー・ポッツ
トニーの秘書であるペッパーは、前作『アイアンマン2』でとうとうトニーと恋人関係に発展。本作では不眠症、パニック障害を患い仕事どころではなくなってしまったトニーに代わり「スターク・インダストリーズ」の仕事を引き受けています。
ペッパー役のグウィネス・パルトローは、映画『恋に落ちたシェイクスピア』や『セブン』など数多くの作品に出演している女優です。
アルドリッチ・キリアン
アルドリッチ・キリアンは優秀な科学者で、シンクタンク「A.I.M.」の創始者です。若い頃、トニーと会ったことがあるのですが、その時、屈辱的な扱いを受けたことで、トニーに恨みを抱いています。
アルドリッチ・キリアン役を演じているのは、ガイ・ピアース。クリストファー・ノーラン監督の出世作『メメント』や第82回アカデミー作品賞を受賞した『ハート・ロッカー』など、さまざまな作品に主要キャストとして出演しています。
映画『アイアンマン3』の見どころ
信頼する仲間、理解者を得て、これまでさまざまな苦難を乗り越えてきたアイアンマン。本作では、今までにない最大のピンチを迎えることになります。
「アイアンマン」シリーズ最大のピンチ
今まで感じたことのない恐怖や不安から、トニーは心を病んでしまいます。さらに、テロリストからの奇襲を受けた後、パワードスーツが故障して使えなくなってしまうという、とんでもない事態に陥ってしまうのです。
パワードスーツを脱げば、肉体的にはただの人間であるトニー。超能力や超人的なパワーを持たない彼にとって、パワードスーツが使えないという状況は、死に直結する危険な状態といえます。
こうしたシリーズ最大といえる危機的状況を、トニーはどのように切り抜けるのか……? 恐怖心を克服して自分らしさを取り戻したトニーが、よりたくましいヒーローとして成長を見せるシーンは、本作の重要なポイントとなっています。
アイアンマンと孤独な少年の交流
トニーは偶然、ハーレーという機械好きな少年と出会います。このハーレーとの出会いが、恐怖心や不安にとらわれたトニーを立ち直らせるきっかけになるのです。
素直な少年・ハーレーとややこしい性格のおじさん・トニーという意外な組み合わせですが、相性はピッタリ。機械いじりが好きという共通点を持った2人が交流するシーンは、見ていてほのぼのとした気持ちになります。
実は、ハーレーは『アイアンマン3』だけでなく2019年に制作された『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも登場しています。ワンシーンながら印象に残る場面となっていますので、『アベンジャーズ/エンドゲーム』をご覧になる際は、成長したハーレーの姿にも注目してみてください。
見どころ盛りだくさんの『アイアンマン3』
『アイアンマン3』は、「ヒーローとは何か、本当の強さとは何か」という熱いメッセージを届ける作品。「アベンジャーズ」の中心的存在であるアイアンマンの本質、彼の揺るがない強さの理由が伝わる、見逃せない重要な一作です。
「アイアンマン」というヒーローの人間らしい一面にも迫る『アイアンマン3』は、「アベンジャーズ」シリーズ、「MCU」シリーズファンの方はもちろん、ヒーロー映画は初心者という方にも楽しんでいただける、おすすめの作品です。
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