大阪・心斎橋に「HOTEL THE LEBEN OSAKA」が3月24日にオープン。斬新なコンセプトやサービスについて、メディア向けに行われた事前の試泊会に参加して体感してきた。

  • ホテルがあるのは、大阪メトロ長堀橋駅から徒歩3分、心斎橋駅から徒歩8分、道頓堀まで徒歩圏内

■「HOTEL THE LEBEN OSAKA」はどんなとこ?

「HOTEL THE LEBEN OSAKA」は、1972年に創業以来、新築分譲マンション事業、エネルギー事業などを手掛けるタカラレーベンが今年9月に創業50周年を迎えることを記念して立ち上げた、初のオリジナルホテルブランド「HOTEL THE LEBEN」の1号店。

運営するレーベンホテルズは、全国で9000室を越えるホテル宿泊を手掛けるソラーレ ホテルズ アンド リゾーツとの共同出資で設立。ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツが持つホテルオペレーションのノウハウを継承しつつ、「"くつろぎという幸せ"を、ここにも。」をブランドコンセプトとして、旅先でも自宅のリビングでリラックスするような感覚でくつろげる空間を目指している。

ホテルがあるのは、大阪メトロ長堀橋駅から徒歩3分、心斎橋駅から徒歩8分の観光拠点としても利便性が高いエリア。さまざまなグルメが楽しめる道頓堀まで徒歩圏内、主要観光スポットである梅田やなんばも近く、大阪城へも乗り換えなしで行くことが可能な場所にある。

■広々とした寛ぎの空間

15階建てで客室は107室が用意され、1階ロビーにはラウンジエリアを設けている。一番の特長は、一般的な宿泊特化型ホテルに比べると倍以上となる全室30㎡以上ある客室。部屋は全部で7タイプあり、30㎡から最大88㎡まで用意されている。

  • 2ベッドルームの「レーベンスイート」は8名まで利用可能

全客室共通の仕様として、バスルームとトイレはセパレート。ベッドは快適な寝心地にこだわったシモンズ社製 6.5インチポケットコイルマットレスを使用。さらにタオルやアメニティは、上質な今治タオルを採用している。

7タイプの中には、レーベンと名付けられた部屋があり(レーベンツイン、レーベンスイート)、ベッドルームとリビングの間に仕切りが設けてあり、自宅のように楽しめるスペースと疲れを癒すスペースを区切ることで、より快適な滞在ができるように設計されている。

  • ベッドは全室にシモンズ社製 6.5インチポケットコイルマットレスを使用

■画期的なシステムを導入

画期的なシステムを導入しているところも魅力の1つ。筆者が最も気に入ったのは、朝食を部屋の入り口まで届けてくれること。早起きして身なりを整えて朝食会場まで行かなくていいのは、とても助かる。

宿泊料金システムも独特。日本のホテル宿泊料金は人数によって変動するシステムが多いが、「HOTEL THE LEBEN」では世界標準で一般的なルームチャージ制を導入。利用人数が多ければコストパフォーマンスもかなり良くなるのがうれしいところだ(1部屋の最大人数は設けられている)。

また、自分に必要なものだけを選べるアメニティステーションの導入、プラスチック30%削減のアメニティ導入(「mugikara」を採用)等、SDGsの取り組みにも積極的にチャレンジしている。完全オーダー制の朝食もその1つだ。

さらに、子どもたちの教育に貢献できるホテルを目指した取り組みとして提供するのが、「防災体験Missionプラン」(1泊1室 8,000円 対象客室:スタンダードツイン宿泊人数/1室あたり大人2名+小学生以下の子ども2名まで)。

  • 「防災体験Missionプラン」にはホテルの防災備蓄品が部屋に用意されている

このプランは、部屋のブレーカーを落とし、実際に電気が使えない環境を作った上で、ホテルの防災備蓄品を部屋に用意。有事が起きた際の状況を体験することで、簡単な防災知識と普段の備えのあり方を子どもと一緒に楽しく学べるプラン。ゆくゆくは地域の幼稚園や小学校といった、近隣地域への貢献も図りたいという。

  • 冊子「"防災 Mission 7~我が家の防災ルールを作ろう~"」で宿泊中にミッションを解き進めると、家庭ごとにオリジナルの防災ルールブックが完成

国内のホテルで防災体験を通年プランで提供しているのはまれなこと。こうしたところにも、「HOTEL THE LEBEN」が今の時代の暮らしに寄り添うホスピタリティ、社会貢献への想いを持ったホテルであることが感じられる。今後は2025年開催の大阪万博やIR(統合型リゾート)計画もあり、将来的にはインバウンドを含めた需要を期待しているそうだ。

■実際に「レーベンツイン」に泊まってみた

3月某日、実際に「レーベンツイン」(43㎡/定員4名まで/15,000円~)に宿泊してみた。部屋は、入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えるスタイル。想像以上に広くゆったりとした部屋の内装は、グレーを基調としたトーンにアクセントとして家具の1つ1つに真ちゅうがあしらわれており、気分がとても落ち着く。

  • 実際に宿泊した「レーベンツイン」は広々として最高に居心地が良かった

ホテルがある長堀橋の地域は布が名産となっているそうで、すべての部屋の壁に布を使ったアートが飾られているのもとてもユニークだ。ソファに座ると目の前には50インチの大きなテレビがあった。

  • 「レーベンツイン」のテレビは大きな50インチ。部屋が広いので違和感がなく楽しめた

テレビは地上波、BSの番組のみならず、YouTubeやABEMAも見ることができるほか、モバイル機器を接続することで旅行で撮った写真や動画をみんなで楽しむことができる。広いバスタブのお風呂に入ってから、ソファでテレビを見ているとウトウト。寝心地が良いベッドに移動してあっという間に眠りについた。

  • ルームオーダーはすべてテレビ画面から。スマホで撮った動画を見たりゲームをするなど、用途に応じたケーブルも借りることができる

■体に優しい朝食でエネルギーチャージ

翌朝、指定した時間にドアを開けてみると、朝食が入った「HOTEL THE LEBEN」のバッグがドアノブに届けられていた。

  • 翌朝目覚めるとHOTEL THE LEBENのバッグに入った朝食のボックスがドアノブに届けられていた

船場トースト「Dali」とコラボしたオリジナルメニューで、食パン、サラダ、スムージーなどがボックスに入っている。生野菜スムージーが、寝起きの体にちょうど良い。

  • 色鮮やかでフレッシュなサラダと食パンは起き抜けの体にちょうど良いメニュー

ふんわりとしたパンに「秘伝のケチャップソース」を塗り、たまごサラダをたっぷり乗せてサンドイッチにして食べてみた。しっとりしつつ弾力のあるパンの食感にソースとたまごの旨味があいまって実に美味しい! もう1枚はいちごバタージャムを塗って食べたら、ほんのり甘みのあるパンにジャムの上品な甘さが良く合う。

  • 「秘伝のケチャップソース」を塗り、たまごサラダをたっぷり乗せて食べたら最高に美味かった

広い部屋でくつろいで、快適なベッドでぐっすり眠り、自分のタイミングで起きて部屋で美味しい朝食を食べる。最高に心地良いホテル滞在だった。

■Information
「HOTEL THE LEBEN OSAKA」
【場所】大阪府大阪市中央区南船場2-2-15