ウィナーズが展開するキッチン家電ブランド「レコルト」は、あたたかみのあるデザインとコンパクトなボディのキッチン家電が人気。ゆで卵を1つだけ作れる「エッグスチーマー」や、熱風を使って油で揚げないヘルシーな揚げ物が作れる「エアオーブン」など、ユニークな製品を次々送り出しています。そんなレコルト、春の新製品は「コンパクトベーカリー」です。メディア向けセミナーから紹介します。

  • 本体カラーは2色。幅が狭くコンパクトなところがポイント

コンパクトベーカリーは4月15日発売。価格は19,800円。カラーはクリームホワイトとグレーの2色。幅20.5cmのコンパクトな本体が特徴です。四角いデザインなので、壁際や角に置いてもなじみます。

  • スパーンとナイフで食パンをカットしたようなデザイン

自宅で美味しいパンを作れるホームベーカリーは、コロナ禍のなかで人気が高まった家電のひとつ。ただ、「買ったけど使わなくなった家電」の上位に来る家電でもあります。

「ホームベーカリーは家庭の中でしまい込まれてしまう家電のひとつ。そこで毎日使っていただけるようなホームベーカリーを作りたいと思って開発しました。開発期間は2年と、当社の家電としては長くかかりましたが、良いものができたと思います。釜の厚さや、プログラムを何度も見直して納得のいく焼き上がりを目指しました」(ウィナーズの岡野真二社長)

コンパクトベーカリーはパンケースの厚みに工夫があります。約2.5mmの厚釜は蓄熱性が高く、パンケース全体に熱を行き渡らせます。焼き上がりは一斤サイズです。また、外気の影響を受けにくいため、パンケース内の温度が安定するというメリットも。焼きムラを抑えられます。

  • 厚みのあるパンケース

  • ハンドルもしっかり握れます

そういわれると、たとえば炊飯器も内側の厚さは大切。火力が強い炊飯器ほど、釜が厚くなる傾向があり、お米にしっかり熱を伝えてふっくら炊き上げています。ホームベーカリーも同じなんですね。

大きな液晶画面、シンプルな操作

コンパクトベーカリーが目指す味は、毎日食べても飽きないパン。基本メニューの「食パン」で焼いたパンを試食してみると、小麦の味はしっかり感じますが、ほのかに甘くしっとりとした食感でした。皮は薄く、中身は弾力があります。ひと昔前のホームベーカリーは皮が厚くてどっしりしたパンに焼き上がるものが多かったのですが、コンパクトベーカリーで焼いたパンは軽い食感。クセがないのでおかずと合わせたり、いろいろなジャムと一緒に楽しめます。

また、「食パン」メニューで焼いて1日置いたパンも試食したのですが、しっとりした食感が保たれていておどろきました。これなら、食べ切れなかった翌日も美味しく食べられそうです。ウィナーズによると、「コンパクトベーカリーは釜が厚いため、耳が薄く焼けます。そのため翌日でも、パン屋さんのオーブンで焼いたようなパンの仕上がりに近くなります」とのこと。

  • 中身が詰まっていますが、キメが細かいパンが焼き上がります

  • 耳が薄く、ほんのり甘い焼き上がり。まさに飽きずに食べられそうなパンでした

一般的に、ホームベーカリーはパン生地をこねるときに振動や運転音がするものですが、コンパクトベーカリーは静音性にもこだわりました。本体の脚部に振動を吸収する高品質なゴム脚を採用しています。また、釜を厚くしたことで、きしみ音などを抑えました。

  • 脚の部分にゴムを配置

【動画】パン生地をこねているときの音。これくらいの音なら集合住宅でも気になりません(音声が流れます。ご注意ください)

操作部には液晶ディスプレイを装備。LEDバックライト付きなので、棚に収納したまま操作しても見やすい画面です。いま、どの工程を作業中なのか液晶ディスプレイで確認できるので、初めてパンを作る人でも迷わず操作できるでしょう。

上ぶたを開けると、本体の手前上部にメニュー番号が書かれています。天面(外側)にメニュー番号があると操作はしやすいのですが、デザイン的にはごちゃつきがち。コンパクトベーカリーのメニュー番号位置なら、すっきりした見た目をキープしつつ操作性を損ないません。天面には窓があり、パン生地をこねている様子を見ていると何だ楽しくなってきます。

  • 液晶ディスプレイにはバックライトあるので視認性バッチリ

  • フタを開けるとメニュー番号を確認できます

  • 天面に窓があるので、生地の様子をチェックできますね

個人的にうれしかったのは、パン作りの工程や、よくある失敗をまとめたシートが付属してくること。初めてパンを焼くと、「発酵」や「ねかし」など、ほかの料理ではあまり経験しない工程があるため「本当にこれであっているのかな?」と不安になります。このシートには工程の写真もあるので、それを見ながら安心して作れますね。

  • ガイドシートのカラー写真でパン作りの工程を確認できるので初心者も安心

メニューは12種類。厳選した数だから使いこなせる

搭載しているメニューは12種類。基本の「食パン」のほか、「フランスパン風」「全粒粉パン」「ピザ生地」「パン生地」などなど。豊富なメニューはメリットの反面、使いこなすのが大変という一面もあります。12種類くらいなら、気持ち的にも「作れそう」とハードルが下がります。

付属のレシピブックも充実しています。カラーでしっかりとした作りのレシピブックには、メロンパンやクリームパン、あんを練り込んだ食パンといった、アレンジパンのレシピを掲載。さらに「グランドハイアット東京」の提供によるアレンジレシピも掲載されています。ホテルのカフェのようなアレンジレシピを自宅で楽しめるのはうれしいところです。

  • 生地づくりだけホームベーカリーにまかせれば、メロンパンも簡単

  • 自分好みのクリームをいれたクリームパンも!

  • あんを練り込み、編んで成形したあん食パン。ちょっとした手土産やおもてなしにも

出しっぱなしにできるスリムさが魅力

調理家電は、棚などに収納するとサッと使えないため、使用頻度を上げるには出しっぱなしにしておくのは大切なポイント。コンパクトベーカリーの本体サイズは幅20.5×奥行き31×高さ27cm(重さは約4.1kg)と、これくらいのサイズならキッチンの置き場所を確保しやすいのではないでしょうか。デザインもすっきりとしていて、存在感がありすぎないのも良い点です。

先述したように、焼き上がったパンはシンプルで小麦を感じる味わい。ごはんのように毎日食べることを考えると、これくらいシンプルな味のほうが飽きがこないと思います。春は新しいことを始めたくなる季節。パン作りの挑戦してみようかな? という人にオススメの1台です。

なお、本体のほか、厚釜パンケース、軽量カップ、計量スプーン、羽根取り棒、内フタ、専用レシピブック、ガイドシートが付属します。

  • マイナビニュース・デジタルの林編集長もたくさん試食(林:焼きたてのパンは美味しい~! これくらいならペロッと食べられちゃいます)