2021年度(21年4月〜22年3月)の視聴率が4日に発表され、テレビ朝日の報道4番組が視聴率横並びトップを飾った。(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ/関東地区)
『羽鳥慎一モーニングショー』(毎週月〜金曜8:00~)の平均視聴率は個人全体5.7%(歴代最高)、世帯10.6%で2年連続の横並びトップを獲得し、6年連続民放トップとなった。8月の月間視聴率が自己2位となる個人全体6.3%、世帯11.7%を獲得。人気コーナーの羽鳥パネルでは、衆議院総選挙について争点別に8回にわたって放送、大谷翔平のメジャーリーグオールスター戦を生中継するなど、政治、国際、経済からスポーツ、身近な生活情報まで幅広く取り上げた。また、新たなコメンテーターに菊間千乃弁護士、シェアエコノミーに詳しい石山アンジュ氏、ハーバード大学を首席で卒業したバイオリニスト・廣津留すみれ氏、起業家・安部敏樹氏らを迎え、20代から50代まで幅広い世代のコメンテーターがさらにスタジオの議論を活性化させた。4月からは入社2年目の森山みなみアナウンサーが3代目アシスタントとして加入した。
『大下容子ワイド! スクランブル』(毎週月〜金 第1部10:25~、第2部12:00~※一部地域を除く)は、第1部の平均視聴率が個人全体2.9%、世帯5.9%を獲得し、8年連続年度横並びトップを達成。第2部は個人全体2.9%、世帯5.8%で初の民放横並びトップの座につけた。3月21日2部では、池上彰・増田ユリヤの解説による「歴史から学ぶ ウクライナ情勢の未来」の特集コーナーを放送し、個人全体4.7%、世帯8.6%と年度最高視聴率を獲得した。
『ニュースステーション』の後継番組として2004年4月から放送を開始したテレビ朝日の看板番組『報道ステーション』は、平均視聴率で個人全体6.6%、世帯12.0%を獲得し、3年連続で同時間帯横並びトップに。2021年10月からは、NHK出身の経験豊富なジャーナリスト・大越健介を月~木曜の新メインキャスターに迎え、新生『報ステ』がスタート。その結果個人全体の平均視聴率も上昇した。刻一刻と事態が深刻化するウクライナ侵攻について重点的に報道した2022年3月には大越キャスター自らウクライナ避難民が押し寄せるポーランド国境地帯へ赴き、緊急取材。大きな注目を集め、同月の月間平均視聴率は個人全体7.1%、世帯12.7%をマークした。
この春6年目に突入した『サタデーステーション』(毎週土曜20:54~)の平均視聴率は、個人全体5.9%、世帯10.4%を記録し、初の横並びトップを獲得。高島彩キャスターが視聴者とともに考えていくという構成で視聴習慣を広げてきた。また、これまで週替わりで現役世代のコメンテーターを迎えてきたが、4月以降もさまざまなバックグラウンドを持つコメンテーターをスタジオに招き、ニュースの多様な見方を提示していくという。