大日本印刷(DNP)とAKIBA観光協議会は、地域共創型XRまちづくりとして推進するXR空間「バーチャル秋葉原」を4月1日に開始した。PC用アプリやVRゴーグル、Webブラウザを通じて、秋葉原の魅力をオンラインで楽しめるとする。
4月4日時点ではWindows用アプリ「DMM Connect Chat」および、同アプリを通じたVRゴーグル視聴にのみ対応しており、PC・スマートフォンブラウザ版は2022年4月中に公開予定。
「バーチャル秋葉原」は、秋葉原エリアにある大通り「中央通り」の万世橋から明神下交差点までのエリアや、同エリアにある「神田明神」をバーチャル空間に再現したオンラインコンテンツ。DNPは2021年末、AKIBA観光協議会の公認のもとで開発している「バーチャル秋葉原」の公開を、2022年春とアナウンスしていた。
バーチャルエリアでは、秋葉原の建物や看板などを再現するほか、アバター(ユーザー)が集える大型モニターやギャラリーを配置。またアニメや漫画のIP(知的財産権)の取り扱いのほか、コンテンツホルダーと一緒に、クリエイターによるIPの二次創作を可能とするビジネススキームの構築、販売にも取り組むとする。コンテンツはNFT(非代替性トークン)で管理し、海外アニメファンの集客も目指す。
PC用アプリ「DMM Connect Chat」の最低動作環境は、OSがWindows 10、プロセッサがIntel Core i5-8500、メモリが16GB、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1060、ストレージが1024MB利用可能な状態。VRゴーグルはSteam VR準拠のもので、Meta(oculus)RiftシリーズやQuestシリーズなどが利用できる。
DNPは今後、AKIBA観光協議会や「バーチャル秋葉原」委員会の参加企業・団体や協業パートナーと連携し、空間の活用プランやサービスメニューの拡張など、「バーチャル秋葉原」に参加しやすい環境を整備していくとする。