アウディ ジャパンはこのほど、電気自動車(EV)の「Audi e-tron / e-tron Sportback」シリーズに初のハイパフォーマンスグレードとなるSモデル「Audi e-tron S / e-tron S Sportback」を追加導入した。4月初旬以降に発売予定となる。

  • アウディの電気自動車「e-tron」ファミリーに初のSモデル「Audi e-tron S / e-tron S Sportback」登場

新型「Audi e-tron S / e-tron S Sportback」はバッテリー総容量95kWh。駆動用モーターはベースモデルが前後各1基の計2基であるのに対し、フロントに150kWのモーターを1基、リヤに132kWのモーターを2基の計3基を搭載する。動力性能はシステム最高出力370kW、最大トルク973Nm。ブーストモードでの0-100km/h加速は4.5秒と圧倒的な性能を実現しながら、一充電走行距離は415km(WLTCモード)を確保している。

  • フロント1基+リヤ2基の計3基モーター、電動トルクベクタリング機構付quattro搭載

技術的なハイライトは、電動トルクベクタリング機構を搭載するquattroシステム。通常走行時は効率を高めるためリヤモーター2基で駆動し、ドライバーがより多くのパワーを求めた際、あるいは天候や路面状況に応じてフロントモーターが作動し四輪駆動となる。

リヤにある2基のモーターは、左右独立してホイールに駆動力を伝達することが可能。従来のリヤスポーツディファレンシャルの機能を果たし、より俊敏で自然なハンドリング特性を実現し、旋回性能を向上させている。

  • ダイナミックな印象を与える前後バンパー、ワイドなホイールアーチ等、S専用デザインを採用

エクステリアは、S専用デザインの前後バンパーやアルミニウムルックのエクステリアミラーハウジング、リヤにはスポイラーリップや幅広のディフューザーインサート、20インチのアルミホイールを装備。ボディサイドにはセレナイトシルバーのパネルを配し、さらにベースモデルに比べて左右それぞれ2.3cmずつ張り出したホイールアーチがSモデルの力強いイメージを表現している。

そしてホイールアーチに刻まれたスリット、独自のシングルフレームグリルが、空力性能への影響を最小限に抑制し、Cd値はベースモデルと同等の SUVタイプが0.28、Sportbackは0.26となっている。

  • 「Audi e-tron S / e-tron S Sportback」は、4月初旬以降に発売予定

100万個のデジタルマイクロミラーを5,000分の1秒単位で制御することで高精細な光を路面に照射することが可能なデジタルマトリクスLEDヘッドライトを初めてオプションとして採用。周囲を走行する車両への配光を正確にカットすることで照射範囲を広げ、夜間のドライブをより快適にする。

また、自らの走行レーンを明るく照らす「レーンライト」や車線内の自車位置を示す「オリエンテーションライト」により、安全に車線内に留まることをサポート。カミングホーム/リービンクホーム機能使用時には、シグネチャーライトに加え、車両前方の壁や路面に5種類のアニメーションを投影することが可能となっている。

4月初旬以降の発売に先立ち、3月26日からe-tron Sをフォーカスモデルとした「Audi e-tron Lineup Fair」を開催。e-tronモデルとして初の全国統一フェアとなり、新たに加わった「Audi e-tron S / e-tron S Sportback」をはじめ、「Audi Q4 e-tron」などアウディのEVラインアップ全体を通したフェアとなっている。