サムスン電子ジャパンとチームラボは4月1日より、展覧会「Galaxy & チームラボ:捕まえて集める神秘の森」を開催します。Galaxyスマートフォンで神秘の森を探索するこの展覧会、プレス向けに開催された内覧会で体験することができたので、その模様をご紹介しましょう。

「Galaxy Harajuku」の館内に「神秘の森」が出現!

展覧会が開かれるのは、この3月にリニューアルオープンを行ったGalaxyのショーケース「Galaxy Harajuku」。会場内では、多数設置されたプロジェクターから壁面や床面に森の様子が投影されています。木々の間にはさまざまな動物がおり、振り向いたり逃げたりと来場者の動きに反応します。

  • 会場内の様子

    「Galaxy & チームラボ:捕まえて集める神秘の森」会場内の様子

  • 地面の動物

    地面にも動物たちが

スマートフォンのアプリでは、「観察の矢」と「観察の網」のふたつの道具を利用できます。

「観察の矢」は、壁面に投影された森の動物たちに向けて放つもの。観察の矢があたるとその動物を捕まえたことになり、空間からその動物は消えてスマートフォンの中にあらわれ、アプリ内の動物図鑑のコレクションに加わります。いちど捕まえた動物は、スマートフォンでリリースの操作を行うと、再び森の中に戻っていきます。

  • 観察の矢

    木々の間に現れる動物たちに放つ「観察の矢」

「観察の矢」で動物を捕まえる

「観察の網」は、床面を動き回る動物を捕まえるもの。直接動物に網をかけるのではなく、来場者が足元に網を張り、そこに動物を追い込んで捕まえます。捕まえると動物図鑑のコレクションに加わり、リリースするとその場所に戻るというのは「観察の矢」と同じです。

  • 観察の網

    地面の動物たちに放つ「観察の網」

「観察の網」で動物を捕まえる

動物図鑑では、同じ種類の動物を繰り返し捕まえることでより詳しい情報が書き込まれていきます。最初に捕まえたときはその動物の体の特徴、2回目に捕まえたときはその動物と人間とのかかわりが、3回目に捕まえたときはその動物と環境とのかかわりが表示されるそうです。

森の中にいる動物は全部で35種類。中にはなかなか姿を見せない動物もいるのだそうで、筆者が体験した30分ほどの時間で捕まえることができたのは11種類でした。

  • 動物図鑑

    筆者が捕まえられたのは11種類

目の前の現実とデバイスを通じて行う行為が、互いに影響しあう

内覧会に先立って開催された発表会では、冒頭にサムスン電子ジャパン Marketing Strategy Groupの増田夏恋氏が「テクノロジーで革新的な未来の体験を創造するというGalaxyのフィロソフィーとチームラボの活動には多くの共通点があると感じており、いままでにない未来の体験できる空間が『Galaxy Harajuku』3周年のタイミングでオープンできたことは非常にうれしく、大きな期待を寄せています」と挨拶。そしてゲストとして、チームラボ代表の猪子寿之氏、モデル・女優の莉子さんが登壇しました。

  • サムスン電子ジャパン 増田夏恋氏

    「テクノロジーで革新的な未来の体験を創造するというGalaxyのフィロソフィーとチームラボの活動には多くの共通点があると感じています」というサムスン電子ジャパンの増田夏恋氏

Galaxyのスマートフォンを持って、会場内のバーチャルな「神秘の森」を探索するというこのこの展覧会について、猪子氏は「名前の通り、『捕まえて、観察して、解き放つ』をコンセプトにしています」と紹介。「神秘の森」に暮らすさまざまな動物に対して、スマートフォン画面の中で矢を放ち、捕まえることでその動物の情報を得る……という体験について、チームラボが提唱する「Interconnected Reality(接続現実)」という概念を紹介し、目の前の現実と、デバイスを通じて行う行為が、互いに影響しあい、現実もデバイス内の情報も変化するところが特徴だと語りました。

  • チームラボ代表の猪子寿之氏

    チームラボ代表の猪子寿之氏。目の前の現実とデバイスを通じて行う行為が、互いに影響しあい、現実もデバイス内の情報も変化するという「Interconnected Reality(接続現実)」の概念を紹介した

猪子氏は、「600万年と言われる人類の長い歴史の中で、農耕が始まったのは1万年前。人類の歴史の99.8%は、森の中を歩き回り、動物を捕まえたり植物を採集したりして生活してきました。そうやって脳を進化させてきたし、観察して学ぶことで生き残ったともいえます」といいます。さらに「変化のスピードが激しくて誰にも予測できない現代社会に対応していくには、一生学び続けることが必要だと思いますが、従来の『教わって記憶する』という教育ではなく、自らの興味によって自発的に学ぶことが重要。子供のころから、自発的に興味を持ち、広げていくということはすごく大事なんじゃないかと思っています」と、この体験の意義を説明しました。

実際に展覧会の内容を体験した莉子さんは「すごく楽しかったです。7種類の動物を集めたんですけど、まだまだ動物はいるので、私も図鑑を全部埋めることを目標に通いたいなと思うくらいでした」と話します。

  • 莉子さん

    莉子さんは、会場で貸し出された「Galaxy Z Flip3 5G」で展示を体験したそうです。展示の内容だけでなく、折りたたみ式スマホというギミックにも驚いていました

今回、「神秘の森」にあらわれる動物たちは、いずれも“絶滅の危機にあるもの”か“すでに絶滅してしまった動物”のいずれか。猪子氏は絶滅動物を登場させた狙いについて、「絶滅動物というとなにか現実感がないんですけど、実は近年――たとえば去年とか一昨年――に絶滅してしまった動物もいる。そういう現実とともに、非常にユニークな動物がいる多様な世界であるということを楽しんでもらえれば」と話していました。

  • 増田氏、莉子さん、猪子氏