アユートは、Astell&Kern初の完全ワイヤレスイヤホン「AK UW100」の発売日を4月9日に決定した。価格は39,980円。

  • AK UW100

既報の通り、独自開発のオーディオ技術をベースにした同ブランド初の完全ワイヤレスイヤホン。今回発売日が正式に決まり、製品仕様の詳細についても公開した。

一般的な完全ワイヤレスイヤホンにおいては、消費電力の低減を優先するため、Bluetoothチップセットと統合されたDACを使用する。音質向上を目的とする場合は「物理的な限界がある」として、AK UW100では旭化成エレクトロニクスの32bit DAC「AK4332ECB」を外部DACとして搭載。BTチップセットからI2Sで伝送し、AK4332 DACでコンバートする流れとなる。

  • AK UW100の概要

さらに、Astell&Kernプレーヤーで培った独自のアンプ技術やオーディオ回路技術も融合させ、「BTチップセット内蔵DACとは全く異なるレベルの低歪みで高品質なサウンド」を実現するという。Knowles製のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーをシングルフルレンジで搭載し、クリアで正確な音の再現も追求した。

  • 内部構造

Astell(ギリシャ語で「星」)、Kern(ドイツ語で「中心」)というブランドアイデンティティに基づき、音楽の美しさをひとつの星に象徴させ、星の光のきらめきと散乱を具現化するデザインを採用。「五角形から円形へと変化し、そこに流れる音が集められ、磨かれ、クリアに再生される様子と同じように変化する」イメージを表しているという。

イヤホン本体は人間工学に基づいた密閉性の高いデザインで、クラス最高レベルを謳うパッシブノイズアイソレーションを採用。低周波ノイズを遮断することに特化した一般的なアクティブノイズキャンセリングとは異なり、中高周波の不要な周囲のノイズを効率的に低減するという。

外の音を聞けるアンビエントモードも搭載しており、左のイヤホンのタッチ操作対応フェイスプレートを1回タッチすることで起動。タッチ操作や専用アプリ「AK TWS」(iOS/Android対応)でアンビエントレベルを4段階切り替えられる。また、本体から音量調整もできる。

  • 装着イメージ

Bluetoothチップセットはクアルコム「QCC5141」で、Bluetooth 5.2に準拠。コーデックはSBC、AAC、aptXに加えて高品質なaptX Adaptiveもサポートし、ビット深度24bit/最大ビットレート420kbpsまで対応する。2台までのマルチポイントにも対応し、最大2台のデバイスと同時接続が可能だ。

デュアルマイクとAlangoによるVCP(Voice Communication Package)技術を採り入れ、ノイズを抑えたクリアな音声通話が可能。また、専用スマートフォンアプリ「AK TWS」と連携してプリセットEQ(イコライザー)の変更などが行えるという。

バッテリー持ちはイヤホン本体で約6時間、充電ケース併用で最大24時間。10分の充電で約1時間再生できる急速充電もサポートする。充電ケースはUSB Type-C充電とワイヤレス充電に対応している。重さはイヤホン本体が約7g、充電ケースが約65g。XS/S/M/L/XLの5サイズのシリコンイヤーピースなどが付属する。

  • 製品内容