メディア・インテグレーションは、ボブ・クリアマウンテンが所有するフランジャー&フェイザーをプラグイン化した、米Apogee Electronicsの「Clearmountain’s Phases」の販売を開始した。通常価格は19,800円だが、現在、期間限定価格の10,780円で提供を行なっている(終了日未定)。

  • Clearmountain’s Phases

Clearmountain’s Phasesは、著名なレコーディング・エンジニアであるボブ・クリアマウンテンが所有するアナログのフランジャー&フェイザーをAU/AAX/VST対応のプラグインとしたものである。

  • フランジャーセクション

フランジャーでは、オリジナル機に装備されていたマニュアル・スウィープ、スウィープ・オシレーター、ミックスをコントロール可能なほか、フィードバック、LFOフェーズ、ハイパスフィルター、極性反転などの拡張コントロールにより、オリジナルのモジュールでは外部機器を必要としたワークフローをエミュレートしている。また、コアのBBD(Bucket Brigade Delay)チップを「スワップアウト」して、広いスイープレンジを利用することも可能に。さらに、ディストーションやエイリアシングの量を調整することで、オリジナルのハードウェアのようなテイストをトラックに付加できる。

  • フェイザーセクション

フェイザーでは、フィードバック、LFOフェーズ、ハイパスフィルター、極性反転コントロールといった拡張コントロールを搭載し、フランジャーと同様の一貫したユーザーエクスペリエンスを提供。Stagesノブを使えば、ストンプボックスでおなじみのヴィンテージなハードウェア機器から最新のプラグインまで、フェイズエフェクトの特徴を再現でき、Feedback Tapノブを調整することで、音のバリエーションを増やすことができる。アナログボタンを有効にすれば、オリジナルのハードウェアのサウンドをより忠実に再現。さらに、Age Trimpot機能でプラグインを「より古い状態」にするシュミレーションが可能となっている。

  • モジュールコンフィグ機能によるルーティングの設定

モジュールコンフィグ機能を使えば、フェイザーをフランジャーに、フランジャーをフェイザーに、あるいは両方を適用してミックスしたサウンドを生み出せる。ボブ・クリアマウンテンがチューニングしたプリセットサウンドも用意。

  • ボブ・クリアマウンテンがチューニングしたプリセットサウンドも用意

Macのみの対応となっており、macOS 10.12.6~10.15で動作する。搭載メモリは8GB以上を推奨。iLokアカウント必須で、iLokハードドライブオーサライズに対応する。前述の通り、AU/AAX/VSTに対応し、サポートするDAWは、Apple Logic Pro X、Avid Pro Tools 12、Ableton Live 10、Steinberg Cubase 9.5。また、Apogee Element SeriesあるいはEnsemble Thunderbolt オーディオ・インターフェイス上では、Apogee FXとしての使用も可能。