名古屋鉄道は、2022年度設備投資計画について発表した。通勤型車両9500系・9100系を計18両新造するなど、安全・安定輸送確保と駅・車両の快適性向上に向けた投資を行うほか、沿線地域活性化に資する取組みへの戦略的な投資を継続するとのこと。
2022年度、同社は安全・安定輸送確保に106億円を投資。4カ所での高架化工事による踏切25カ所の除去、高架橋柱の耐震補強の実施、安全性向上と省力化に向けたPTC(列車運行管理システム)による信号制御対象エリア拡大、踏切障害物検知装置の更新・遠隔監視システム導入の拡大を進める。
駅・車両の快適性・利便性向上には75億円を投資し、車内の安全や環境に配慮した通勤型車両9500系・9100系を計18両新造。内訳としては、4両組成の9500系を4編成、2両組成の9100系を1編成新造する。その他、聚楽園駅と印場駅におけるバリアフリー化工事の推進、新型券売機や新型チャージ機の導入、金山駅の大規模リニューアルを推進する。
開発事業では56億円を投資し、東岡崎駅前再開発計画を推進するほか、2024年の完成に向け、神宮前駅周辺でデータセンターの建設を進める。沿線地域活性化と旅客サービス向上に資するシステム改善や業務効率化に向けたDXの推進にも12億円を投資する。