米Microsoftは3月30日(現地時間)、開発者・ITプロフェッショナル向けカンファレンス「Microsoft Build 2022」を5月に開催すると発表した。
期間は5月24日〜26日、過去2回と同様に今年もオンライン開催になる。4月後半に参加登録の受け付けを開始する予定で、参加費は無料。Microsoft Buildのページで、イベントに関する情報のアップデートを提供する。
昨年Microsoftは「Build 2021」において、「Visual Studio 2019」のアップデート、「Project Reunion 0.8 Preview」、Microsoft Teamsでコラボレーティブアプリを実現するツール、OpenAIが開発した自然言語モデル「GPT-3」を「Power Apps」に統合した自然言語によるコーディング、Windows Subsystem for Linux (WSL) のGUIアプリサポートなどを発表した。オープニング基調講演においてSatya Nadella氏(CEO)が「Windows 11」(当時は"次世代Windows"と表現)の開発を公表するサプライズもあったが、イベントとして昨年のBuildはより開発者にフォーカスしたカンファレンスだった。
その路線は今年も変わらない。開発者がツールやテクノロジーの情報をアップデートし、Microsoftのエンジニアや世界中の開発者との交流を通じて、新しい知識とスキルを身に付けられる場になる。新しいイベントとして、今年は日本、英国、フランス、ドイツ、ラテンアメリカの参加者が、リージョナルスポットライト(Regional Spotlights)の中で各市場向けのコンテンツやイベントを体験できる。基調講演の解説やトレンド分析、トピックなど、その国・地域において何が新しく、どのような意義があるのか、カスタマイズされた情報を得られる。
Windows 11のメジャーアップデートなど、Windows関連の発表を期待する声もあるが、Buildはプラットフォームクリエイターのためのプラットフォームを提供するというMicrosoftの目標に沿ったカンファレンスになってきており、その中でWindowsはプラットフォームを構成する製品やサービスの1つになる。昨年同社はBuildとは別に、6月にWindowsイベントを開催した。今年は4月5日にITプロフェッショナルを対象にハイブリッドワークをテーマにしたWindowsイベントを開催することを発表しており、Panos Panay氏(Windows担当エグゼクティブバイスプレジデント兼最高プロダクト責任者)が基調講演を行う。